こんにちは、魔法のiらんど編集部です。本日ご紹介する注目作家は、カクヨム×魔法のiらんどコンテストで『#君と明日を駆ける』が特別賞を受賞された一宮梨華さんです。
本作品書籍版が6月25日(木)に遂に発売されます。今回は作品『#君と明日を駆ける』に焦点を当てつつ一宮さんご自身についてもお聞きしていきたいと思います。
【書籍版】『#君と明日を駆ける』
著/一宮梨華 装画/慧子
▽書籍化作品原作『君と明日を駆ける』はコチラ
ーー受賞作品『#君と明日を駆ける』についてお伺いします!
―作品を執筆された動機、ストーリーを思いついたきっかけなどを教えてください。
2年前に書いたものなので記憶が曖昧なのですが、部活ものを書いてみたい!と漠然と思いついた感じです。「死」という題材も、初めて扱いました。
―執筆する上で、こだわっていた部分はありますか?それはどんなところですか?
読み終えた人が「明日も頑張ろう!」と思える作品作りを心掛けています。主人公の成長感はとても大事にしています。
―完結までに苦労されたこと、大変だったことはありましたか?
何度も筆が止まりました。でも気が乗らなくても、パソコンの前には毎日座るようにしていました。
―逆に楽しかったことや、執筆・完結までのモチベーションとなったことはありますか?
実はコンテストを目標に書いていたわけではないんです。その当時、早く書けるようになりたいと思っていて、それを目標に書いていました。
今日はここまで、明日はここまでと、目標を細かく決めながら書いていたら、自己最速で書き上げられました。
―キャラクターの設定は、どのように決まっていきましたか?
書きながらですかね。後悔を背負う女の子×真っ直ぐで明るい男の子、というのだけはざっくり決めていました。
―作品ついての裏話などありましたら、ネタバレにならない程度によければお聞かせください。
実はこっそり、高校の時のクラスメイトの名前や、芸能人の名前を拝借しています。ごめんなさい(笑)
―書籍発売に伴う作業について、印象的な出来事があったら教えてください。
とっても楽しい編集さんに担当していただけて、電話での打ち合わせは、毎回爆笑していた記憶が……。今回たくさん勉強もさせていただきまし、それと同時に、自分の作品に向き合う難しさを知りました。
―これから(6月25日予定)発売される書籍について、アピールポイントがあればお願いします!
きっと明日、前を向きたくなる作品になっていると思います。立ち止まっている方、悩んでいる方、様々な事情を抱えている方がたくさんいると思いますが、自分の気持ちに素直になっていいんだってことを、感じてもらえれば嬉しいです!
慧子さんが描いてくださった、胸弾むカバーイラストが目印です!
ーーコンテスト受賞や一宮梨華さんご自身についてお伺いします!
―カクヨム×魔法のiらんどコンテストで受賞された率直な感想を教えてください。
受賞のメールをいただいたときは職場だったのですが、つい「すごいことが起こったーーっ!!」と叫びました。
今までコンテストにはことごとく惨敗していたので、挑み続けるって大事だなーと改めて感じました。受賞できて本当に嬉しいです。
―受賞作品は部活を絡めて学校生活が瑞々しく描かれており、読み終わったあともう一度学生をやり直したくなりました。一宮さんはご自身の学校生活で何か印象に残っている出来事などはありますか?
小学生の時、友達との交換日記を男子に見られ、クラス中に好きな人がバレるという、悲惨な思い出が……。
今なら笑い飛ばせるでしょうけど、小学生の私には、登校拒否案件でしたね(笑)
―同じく受賞作品は「部活」が作品のキーワードにもなっていますが、学生時代はどのような部活で活動されていたのでしょうか?
学生時代はテニス部に所属していましたが、実はあまり運動が得意ではないんです……。走りもすごく遅いです。
なので部活に青春をかけている主人公の都が羨ましくもあり、私の憧れです。
―好きなものやハマっていることなどがあれば、教えてください。
小説を書くこと以外に趣味などがないので困っています。何か他に好きなことを見つけたいですね~。
ーー普段の執筆活動や作品についてお伺いします!
―執筆歴はどのぐらいでしょうか?
本格的に書き始めたのはここ6~7年です。
―はじめて書いた作品はどんな作品ですか? 当時を振り返ってどんな思い出がありますか?
初めて書いた作品は『愛すべき人』です。誰も読まないだろうなぁと思って書いた作品が、思いがけずたくさんの方に読んでいただけて、ビックリしたのを覚えています。初めて感想などもいただいて、そこから書くことにのめりこむようになりました。
▽『愛すべき人』はコチラ
―オフィスラブや青春恋愛まで幅広いジャンルの作品を執筆されていらっしゃいますが、どのような時にストーリーが思い浮かぶのでしょうか?
日頃から常に小説のことを考えていますが、運転中や、料理をしている時がよく閃きます。
―今後の展望は? 現在更新中の作品や今後書いてみたいストーリーがありましたら教えてください。
少し不思議な青春ものを書きたいなぁと思っています(幽霊とか、タイムスリップものとか)。コンテストにもまた挑戦したいです!
―読者のみなさんとのコミュニケーションはどのように活用していますか? または、これまでもらったレビューやお手紙で、一番うれしかったメッセージはどんなものですか?
Twitterですね。最近中高生からDMや感想をもらうことが多く、一番印象的だったのは「自分も作家さんみたいな夢や勇気、元気を与えられる職業に就きたいと思った」というメッセージです。若い子にそう感じてもらえるのが一番嬉しいですし、私の方が勇気づけられました。
―読者のみなさんへのメッセージを!
いつも応援ありがとうございます。一宮梨華です。このような機会をいただけて、とっても嬉しいです。
世の中はまだまだ暗いニュースが続いています。でも作家というのは、読んでくださる方々を、明るくポジティブにできる職業だと思っています。こちらで作品を書かれているみなさんと一緒に、この暗い状況を打破していけたらと思います。
私のことを知らない方が大半でしょう。だから私はもっと知名度を上げるために頑張ります。もっともっと、素敵な作品を増やしていきます。
作中の都のセリフにあるように「どんな時だって、明日に挑み続けるから!」
ありがとうございました!
――インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。
▽一宮梨華さんの作品一覧はコチラ
▽書籍の特設サイトはコチラ
▽関連記事:注目作家インタビュー記事一覧