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甘やかすように口付けて、甘えるように名前を呼んで。

自分には勿体無いくらいいい女だと、愛で慈しみながら。

最初の頃のような抵抗はもうなく、ぎこちなくも泉の熱を受け止めながら腕を伸ばしてくる凛を抱きしめて。

「凛ちゃんが望んでくれるなら、俺は無敵になれるよ。」

なんて、相変わらず夢見がちとしか思えないくらい甘ったるくも漫画のセリフのような言葉をこぼす。
405ページより