by
思考が紋様の中に吸い込まれていく。解読不能な指紋は羽柴俊太が彼自身である証明になる。指紋、名前、毛髪、DNA、俺が俺である証はこの身体があれば事足りる。それなのに、持ち主である自身は、俺が俺である証明、いや、価値を見出せずにいる。
2ページより