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by
こさめ
2022年6月23日
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まるで無意識な呼吸のように
room air
/禁足地
「馬鹿だな、お前」私を蔑む声は冷たくて背筋が凍った。それでも、私に触れる手は乱暴ではない。「ふぅん…。じゃあ、お前は外に出たら何がしてえの?」微笑んでくれた顔は、多分死んでも忘れない。
歪んだ愛
完結 51ページ
「……空気みてえなやつ」
「え…………?」
私は瞬きをした。チカは視線を下に逸らしたが、何か諦めたようにまた私に戻すと、コツンと私と額を合わせた。
「―――多分俺は、お前がいるから生きていける」
44ページより
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