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「…苦労するぞ馴染むまで。
お前だけじゃねえ。嫁さんも。」

ガキは直ぐに順応するだろうが。

「覚悟の上っす。」

真剣な顔の柴田。

「…秋元!」

声をかけたのは古参の組員。秋元元保。(アキモトモトヤス)
陰で、『ゲンゲン』なんて笑えるあだ名を付けられた爺さんだ。
白髪混じりで飄々とした雰囲気はまるで仙人だが。
ああ見えて新人教育のベテランだ。
適材適所を見分けきっちり仕込む。
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