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なにも置かれていなかった真っ白のソファーには、もふもふしたうさぎのぬいぐるみと真っ赤なハートのクッションが置かれていた。どちらも見覚えはない。

……いや、なぜ…?と、恐る恐るぐるりと一周目を走らせれば。

小物だったり、置物だったり、質素だった私の部屋がどうしてか可愛らしい"いかにも"な女の子の部屋に変身している。

犯人はひとりしかいない、ケンちゃんの仕業だ。
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