二ヶ月ほど前から邪鬼二体に憑かれ、体調を崩し、その所為で会社をクビになった皐だったが、邪鬼が悪さをして住んでいたアパートも火事になってしまう。修理だのなんだのと借金を抱え、路頭に迷った彼女はたまたま通り掛かった小さな神社で雨宿りをしようとする。そして、あまりの空腹に社にお供えされていた草団子を食べようとしたときに「腹を壊すぞ、この罰当たり」と後ろから声を掛けられる。後ろを振り返ると和装で銀髪の男が立っていた。
その男、白露に助けられ、神社の裏にある大きな屋敷につれていかれ、必要なものを全て与えられた皐だったが、どうして優しくしてくれるのだろうか、これから襲われるのでは、と思い逃げ出す。白露はキスによって皐に自分の毒を与え、あやかしが見えるようにした。
白露は皐をこの屋敷に置く代わりに悪いあやかしを絵巻に戻すことと、この屋敷に居た主という人間の女性を探すことを条件に出す。
皐に拒否権はなく、屋敷で暮らし始めるのだが、主の使役していた良いあやかしが尋ねてきたり、探したりすることになる。
彼は冴島組の頭でもあり、皐はヤクザの紛争に巻き込まれながらも主の行方の真実を知ることになる。
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