『愛よ、途絶え』
「私は世界を愛したいんだ」
世界を愛する女子高生、戸田愛子。彼女はそのモットーと夢を現実のものにするために受験勉強や学園祭の準備に奔走する。
『騒音と答え』
「騒ぐしか能のない奴らは気楽でいい」
受験勉強に精一杯な康弘は、毎日毎日、静かな図書室で勉強する。しかし学園祭に浮かれる学校でその平穏が保たれるはずもなく……
『甘い、辛い、苦い』
「忘れたいのに、忘れたくない。」
過去にとらわれ続ける修平。日常の全てがその過去を連想させ、夜眠れなくなった彼はアルバイトを始める。
『あの顔が見たい』
「一目見たときから、『こいつのことが嫌いだ』とどこかで感じた。」
愛子に対しコンプレックスを感じ、毛嫌いする芹那。彼女は美術部に入り、その忌々しい劣等感を排除しようとする。
『I want to die.』
「『死にたい』だなんて感情が自然とわいてくるようになったのはいつからだっただろうか。」
過去にも未来にも目を向けられない、かつて女子高生だった美嘉。彼女は同窓会で懐かしい顔を見る。