時は2030年。
都心に新設された医療系総合高校に主人公の巡が入学する。
巡が実習で使用する小麦粉を両手に抱えて運んでいると医者を目指す生徒会長の颯真とぶつかってしまう。2人の運命が交わり始める。
黒い食べ物しか食べないという偏食の颯真に栄養士を目指す巡は毎日弁当を作るようになる。また、医療系の職の中でも地位が低めな栄養士や"食べること"の重要性を巡は颯真に熱弁する。
巡との交流を通して颯真は食や栄養の大切さに気付き、巡への視線も変化していく。
巡の幼なじみの充希や颯真の母で学園長の真澄の存在が巡と颯真の関係に影響を及ぼす。
巡は自分の父の死をきっかけにして起こった様々な問題で颯真の家庭が不和になったことを知り、颯真と距離を置くようになる。
さらに、充希の父に医療ミスを擦り付けて辞職させたのは颯真の父で、充希はその復讐のために入学したことが明らかになる。
恋愛面では、颯真、充希、巡と同じ栄養士コース所属の明日翔が、それぞれ巡に想いを巡らせる。
複雑な人間模様とそれぞれの夢、未完成な感情が織り成す光と影の青春物語。
アオハラブシックに気をつけて。