『人間』だけは蘇生術で何度でも蘇る。ただし——。
蘇生術が一般化した世界に存在する、大都市レイブル中央教会の専属『蘇生術師』である二十歳の修道女ソフィーは日々、冒険者達の命を粗末にする態度や言動に嫌気が差していた。世界の死生観のズレに悩み、経験した事の無い記憶がふと蘇る現象が起きる中、ある嵐の強い日、冒険者によって一人の人間と魔物二匹の、3体の死体が教会に積み重なる。
その中で蘇生に成功したのは魔物に育てられたという女性、カルネのみであった。
カルネの家族である魔物の命を蘇らせられなかった責任を感じたソフィーは、魔物を葬魔法で弔うという禁忌を犯し、カルネと共に供養の逃避行に出る事になる。
出発の朝、カルネとソフィーは約束を交わす。それは『何があってもカルネを看取り、ソフィーが弔う』事だった—。
これは蘇らせる力がありながら、死を見届ける道を歩む、修道女ソフィーのターミナル(終末)冒険ファンタジー。
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