雪の国レイベルクの第三王女セシルは、銀髪と赤い目の容姿から「銀花の忌み子」として恐れられ、幽閉されていた。そんな彼女を妻にと娶ったのは、大陸でも強大な力を誇る炎の国メルバジールの第一王子アルベルト。
けれど結婚生活は、セシルの思い描いたものとは違っていた。
何もするなと命令され、城の者たちからも腫れ物に触るように扱われる。結婚からふた月、セシルは自分がお飾りの妻である事を悟ってしまった。
雪の国でも炎の国でも、自分の居場所がない。アルベルトとの心の距離は広がるばかりで、それでもたまに見せる不器用な優しさはセシルだけに向けられたもので……。
これは炎と雪の、すれ違い続ける夫婦の物語。
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