アマルナ宗教改革の残り火が燻るエジプト第十九王朝セティ一世の時代、テーベの貧しい地区にアルウは生まれた。アルウは神託を受けナイルで黄金の神の像を見つけオシリスの職人となる。
ある日ナイルの辺で謎の少女ティアと運命の出会いをする。ところが、アルウの父が戦死、家族は路頭に迷い彼は盗みを働く。捕まったアルウだが、祖父に助けられる。アルウは幸せを取り戻し、ティアとも再会、二人は愛を確かめ合う。
アルウはセティ王の命でアビドス神殿建設に行き天才芸術家としての名声を得る。そんなアルウにネフェルタリ王女が恋心を抱くもアルウはティアに求婚。ところがティアはアクナテンの血族で異端のアテン教徒だと告白し姿を消す。アルウの不幸が続く、出世を妬んだ従兄弟と同僚が罠にかけ、冤罪で鉱山に送られるのだ。
憎悪の塊のアルウを悪魔が誘惑するも打ち勝ち鉱山から脱出。地上ではエジプト軍とティアの反乱軍の戦闘が。王子を偶然助けたアルウは皮肉にもティアと敵対する。ティアの反乱軍は敗走。アルウはエジプトに凱旋し名誉を回復するが失明。アルウを愛するネフェルタリ王女は目を治そうと奇跡の水を取りにいく。ところが船が難破、王女の遺体と水瓶が王宮に戻る。アルウは奇跡の水で王女を生き返らせると、彼の目も治った。
アルウはティアを救うためアマルナに旅立ちモーゼ王子と出会う。二人はティアの救出に行く。二人の前に狂信的な宗教指導者ルカウ師が立ち塞がる。モーゼはルカウ師と魔術対決し勝利したが、ティアの呪いは切れない。アルウとティアはオシレイオンを目の前に呪いに行く手を阻まれる。その時神殿の巫女が二人をオシレイオンに連れて行き、オシリスがティアの呪いを切った。正気に戻ったティアをアルウは抱き締め二人は幸せに包まれる。オシリスは二人の人生の再生と復興のため新天地を約束。二人は夢と希望をもって新天地へ旅立った。※歴史ファンタジーです。
時代・歴史
- #純愛
- #古代エジプト
- #セティ王
- #ラムセス2世
- #魔術
- #天才職人