10年未来にタイムスリップした主人公は偶然末娘のゆりに出会う。ゆりは記憶を失くし、家族が写った写真1枚を手にしてこの世界にやってきていた。
ゆりは失くした記憶の代償として12秒の時を止める魔法を身に付けている。魔法の能力は、その物の時間を止めることで、在るべき世界の時間を動かし、元の世界へ戻す力だった。しかし二人は魔法に架かることはなく時間だけが動き、逆に12秒未来へワープするリスクを負ってしまう。
時間を止める術がない中で、写真の中のゆりが成長していたことを知る。そして写真の中の二人の時間を止めたが、戻った場所は出会って渡った信号であった。二人は元の世界へ戻るように信号を逆に引き返し、そしてタイムトンネルに入って行った。
タイムトンネルでは時間の法則の魔力が二人を襲う。元の世界へ戻るのを拒絶しているのだ。ゆりの魔法で幾多の危機を乗り越えるが、最後でゆりの手から写真が消えてしまい、ゆりは記憶を取り戻す。
魔力が勢いを上げる絶望の中で、ゆりが未来の世界の記憶を捨てて、元の世界のタイムパラドックスを呼び寄せると消えた写真が蘇る。等身大の写真が映し出され、二人は写真の中に姿を変えて写真に写る。
この時、二人は時間を完全に止めて帰還する。