巌流島で宮本武蔵と戦って敗れた佐々木小次郎。
日本中誰もが知る宮本武蔵のライバルでありながらその正体は謎である。
佐々木小次郎は、剣技指南役として細川藩に召し抱えていた。
しかしそこには不自然な謎がいくつかある。
謎1 当時すでに有名だった武蔵の父親・宮本無二斎は細川藩の家臣であっ
たのにもかかわらず息子の宮本武蔵は召し抱えられることはなかった。
謎2 剣技指南役として召し抱えられていたほど腕が認められていた小次郎
は巌流島であっさりと武蔵に敗れてしまう。
謎3 小次郎に勝った宮本武蔵を細川藩はやはり召し抱えなかった。
謎4 小次郎の次に細川家に召し抱えた剣技指南役・松山主水大吉という
金縛りの術を使う謎の剣士もまたあっさりと暗殺されてしまった。
いったい佐々木小次郎とはどのような人物だったのか?
この作品は佐々木小次郎の正体、その名前の由来、巌流島での勝負の真実、
そしてその後の人生を歴史に照らしできるだけ正確に描いていてみた。