見た目は女の子でも中身はちゃんと男の子。
富近由良(ユラ)はちょっとした先天的な病気で容姿が女の子である。
瀬戸好子(コノコ)はそんな彼の幼なじみであった。
最初の始まりはそれこそコノコの一言であったと思う。
『アンタは可愛い。もう。それでいいじゃない』
その言葉がユラにとってはすべてになった。
『〝……――可愛い物が、好き、嘘じゃない〟』
彼は自分の容姿をそのまま受け入れた。
結果としてユラは見た目が完全に女の子のまま成長した。
偏見に苛まれようと、意地でも、彼は可愛さを維持し続けた。
それを、コノコは、好ましく思っておらずに。
捻れた。
二人の関係は表面上の物とは違う深いところですれ違う。
ただ、君は、素直になればいい。
好きなら好きって、そう、言えばいい。
ユラの気持ちは届くのだろうか。
ちょっぴり複雑な、そんな、恋の物語である。
女の子然とした男の子と、ツンデレな女の子の、不器用な青春の物語。
割と適当なように見えて、適当なりに頑張る子、富近由良の奮闘記。
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