王族に伝わる舞踊は創世竜との意思疎通をする際に欠かせない。
「竜と生きる王国」ナーガールジュナは砂礫の小国であったが、創世竜による気候制御のおかげで富める国になったと伝えられている。
また女王制を敷いており、姫が適齢期になれば婿選びの儀式を行って婿を娶るのが恒例であった。
婿となるための条件は弓と剣が扱えること、砂礫を単騎で超えることができること、そして次期女王を心の底から敬うことができることで、出自は問われない。そのため貴族や騎士はもとより、豪農や豪商の息子なども候補として名を連ねていた。
婿選びの儀式の当日、女王候補のアヌシュカは次期女王の資格がないことを告発され幽閉される――