死者の国・紫桃が桜宮にある御裳濯と神籬の間に作られた青粛村に住む少年・空は日々神師となる修行に勤しんでいた。物の怪による怪異が蔓延し、人里離れた青粛にも被害が出始める。そんな或る日、幼少の頃から身についけている紫玉から青年が現れる。羽織で顔の見えない青年は「桜花の欠片を探し砕けた月光柱を戻してください」と其れだけ云うと姿を消した。突然起こった事に困惑する空の元に養い親・ヨミが村に戻り、桜花を探す旅に出ることになった。
桜花の欠片を集めながら紫桃の過去、月光柱の砕けた理由、この国に起こった災禍の原因を知っていく空。そして紫桃を収める光主によって明かされるヨミの正体と目的に空は──。
※要素としてBL・GLがあります。本編に大きく係わりはありません。友愛程度で読める範囲になると思います。回避用としてタグ付けします。