南 菊代は5人姉弟と2番目の子供で次女。父親は親から相続した一等地の地主なこともありお金に不自由なく暮らしていた。ある日父親の失敗により全財産を失い、一家はボロボロの長屋に身を寄せる事になる。母親はもともと体が弱く、薬も買えない生活になってしばらくして他界、父親も酒を止められず体を壊して急死し、子供を面倒見るのは祖母のみとなった。
菊代は父親を見て「こんな男は嫌だ、男に期待はしないで生きよう」と心に決める。義務教育卒業後働きに出て家族を助け始めていたところに、隣町で有名なカフェ―を経営している京 春人と出会う。春人の誘い、祖母や姉の後押しによって、菊代は男性に奉仕する女給士として働くようになる。
菊代は女給士になってすぐにナンバー1の売れっ子になり、手にしたことないようなお金を稼ぐようになった。順風満帆に思えた菊代の人生だが、お金をいくら持ってもなぜか満たされなさを感じ始める。そんな時一人の客が道端で振られているのを目撃、その客は女給士に対して軽蔑心があり、菊代を侮辱した。菊代は見返すために恋愛アドバイスするがそのうちその男に心惹かれるようになっていく。
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