27 ドリフと時代の記憶
こんにちは。
先日、やっと年末に放送していたドリフのドラマを見たのですが。
私も幼くて詳しいコントなどは覚えていないのだけれど、ドリフが刻まれている世代ではあるので、見ようと思って録画をしていました。
今調べたら全員集合って、土曜の夜に放送されていたんですね。なんでかなぁ?私は祖母の家で見ている印象が強くて。土曜日の夜は祖母の家にお泊りをさせられていたので、母が私を送ってその時に見ていたのかなぁ?
しかし私の家は商売をしていて、8時閉店だったんですよねぇ。
幼過ぎて、その辺りが曖昧で。
ほとんど忘れているのに、見れば残っているんですよね……懐かしい。
「全員集合」はさすがに私も断片的にしか覚えていなくて、覚えているのは階段が坂になるとか、壁が倒れるとか、舞台セットが開店するとか、タライが落ちて来るとか。なんか歌のコーナーは意味が分からなくて早く終わればいいなと思っていたなぁとか、確かに白鳥のコスチュームがあった気がする……?みたいな感じで。
でも「大爆笑」の方は結構色々おぼていて、オープニングを見て何故だが泣いてしまいました。
今は亡きお二人を偲んで、とかでは無く……なんだろうなぁ。あの頃の自分を感じたからというか、心だけタイムリープしたからというか。
あの頃の家、祖母と祖父の家の匂いや間取り、大切に育てて持っていた感覚、幸せの中にいたのにそれに気が付いていなかった事……色んな事が押し寄せて来て。
大爆笑の笑いは、社会のあるあるみたいなものが混ぜられていた気がして、全員集合の子供だけの笑いとはちょっと違っていた気が子供心にしていて「ドリフがあるよ」と言われて、わくわくしながら見ていたら、なんか違う……と思っていた記憶というか感覚?が残っているのですが、なんかそういうのも一緒に思い出しました。
子供過ぎてわからなかったんですよねぇ……違う番組だって言う事が。
ドラマで役者さんたちが再現したコントを見て、普通に笑ってしまいました。
あぁ、大人になってから見たかったなぁって。
銭湯に入って全自動でめちゃくちゃにされるというコントだって、まだ「そんな事もあるのか」と思うくらい子供だったのです(笑)
牛乳を延々と飲まされ続けるコントも、牛乳いっぱいでお腹がふくれるなんて感覚が無くて、牛乳を噴いたりする事だけ笑っていた気がする。
子供って状況を受け入れる器が大きいと言うか……無知というか……
本当に時代の匂い……自分の歴史の匂いがしました。
これを見ているときベビーパウダーだらけにされていなぁとか、スイカを食べながら見たなぁとか、祖母の家でそんなに暖かくないこたつに入りながら見ていたなぁって。
記憶を揺す振られて、カラカラカラ~と色々出て来て。笑いながらずっと泣いていた。
世の中にはいろんな家庭があって、好きになれない親に苦しむ人だってたくさんいて。なのに私は幸せなことに、大切に育ててもらって。
感謝してもしきれないしくらいの、膨大な恩恵と愛を受けているのに、何も出来ていなんだなぁと、落ち込みますね、ほんと。
申し訳ない。
普通でいる事の難しさよ。
普通って一番得難いものです。
これはひぃちゃんとも話していたけれど。普通はエリートです、ほんと。
ドリフの話に戻りますが、私はあれからお芝居の経験し、人を笑わせる事の出来るお芝居や間の取り方が、他のどんなお芝居より難しいという事を体験して、本当のこの人たちはすごいなぁ、と思います。
日本中を笑わせたのですから。
最後にいかりやさんの「本当のコメディアンは志村だけだった」という文が出てきましたが、そんな事は無い。本物じゃないと、あんなすごい舞台を出来るはずがない。
今生放送で、人がいるのに壁が倒れて窓抜けをしたり、タライが落ちてきたり、ターザンみたいな釣られたり……なんてどんな団体でも絶対無理。それを毎週なんて。本物のコメディアンでプロの集団でないと出来ない。
私はすごい人たちが活躍した時代に生まれる事が出来たんだなぁと、そんな事にも感動していました。
どんどんバーチャル化したり機械化したりしている世の中ですが、人の力って本当にすごいものですね。
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