神父のヴィルヘルムは、どんな悪魔でも必ず祓える凄腕のエクソシスト。しかし彼は、ある悪魔を捜し出して殺すためだけに教会公認のエクソシストになった、信仰心もなければ聖書も全く覚えていないエセ神父だった。
偶然立ち寄ったレストランでヒトに紛れていた悪魔を見つけたヴィルヘルムは、その場で悪魔と戦い殺すことに成功するが、激しい戦闘で店は半壊する。そこへ店の女主人の一人娘アンネリーゼが帰宅し、その惨状に激怒。ヴィルヘルムが教会へ事情を説明し、賠償金が払われるのをこの目で確認するまで同行すると宣言する。
渋々アンネリーゼを伴って教会に戻るヴィルヘルムは、道中で教会から『悪魔が紛れ込んでいる仮面舞踏会に潜入しろ』という指令を受ける。カモフラージュのためアンネリーゼと夫婦のふりをして舞踏会に参加したヴィルヘルムは、そこで目的の上級悪魔ディートハルトを見つけ出し、彼を祓うため戦闘を開始する。しかし追い詰められたディートハルトの一言によってヴィルヘルムは動揺し、彼を逃がしてしまう。
「どうして同族を殺して回る? 君にも同じ、悪魔の血が流れているというのに――」