杜若菜月

かきつばた なつき


やさしい言の葉をあつめて

わたし


大きな木になるの。



見上げると、隙間からね
ちらってお日様の光が漏れるみたいな


あったかいとすずしいが

ちょうどいい みたいな。



もし、傷んだきみが

眩しさや喧騒に疲れたら


そうっと
ふうわり


頭をなでるみたいに葉を落とすわ。


疲れるのは、がんばってるあかし。
傷つくのは、やさしいあかし。

大丈夫よ、
わたしが居る…

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