コモンズベリー物語【アルザシオン写本】
コモンズベリー聖夜物語【アルザスのポワールパン】
The Commonsberry Tales【Alsacien Christmas manuscripts collection】
神聖コモンズベリー物語……それはアルザシオンの誕生花の日に実装されました。ファーザークリスマス村に程近いザンクト・シュタインに古くより伝わるクリスマスのための物語をここに記します。
9月28日(木)
【独立国家パブリック・ドメイン】銀の星々とハーベストムーンビューイングセレモニー編
明日はハーベストムーン……とても美しい月夜を眺めつつ、わたしはコモンズベリーの街のブルーベリー・ハーベストのおまつりを楽しみ、収穫祭を楽しんでいた。
近くにはファーザークリスマス村があるという……このコモンズベリーのある特別な護られた場所は聖域と古くより呼ばれていた。
しかし……身体がひどく重く感じ、なにやらひどく疲れていたようだ。
わたしはコモンズベリーの街にあるロイヤルルームで目を覚ますと、ベッドのサイドテーブルに置いたクリスマスツリーの置物の隣に並べておいている天使カマエルがくれたプレゼントを眺めた。クリスマスに開けるようにとハーベストムーンビューイングセレモニーが近い……コスモスの誕生花の日のブルーベリー・ハーベストのおまつりで、カマエルからもらったものだ。
わたしはコモンズベリーという街にあるロイヤルルームで日々を暮らしているが、この街のブルーベリー尽くしのブルーベリー・ハーベストのおまつりは有名で、ちょうど金銀木犀が咲いて花薫る十五夜の頃に毎年のハーベストのおまつりをするのでした。
しかしわたしの脳はひどく疲れていたようで、こうしてテキストを書き出してみても、思うように文章がまとまらないな……。
朝の四時半……日課をしたいのだが、脳も身体もひどく重く感じ、とてもじゃないが、日課をこなせる体調ではない。
わたしはとにかく体調を整えようと、ロイヤルルームで安静にしていた。
まあ……ロイヤルルームでクリスマスランタンの明かりを灯して、ちゃんぽん麺に千萬の令とジャスミンティーをいただいて、身体を温めてから、早朝の庭仕事を済ませて、今日はコモンズベリーの街の商店街は朝の五時台から結構人通りが多く、何か催し事でもあるのだろうか?
わたしはルプレヒトからおくすりを処方してもらい……おくすりを飲んで、日課をこなして、サンライズが昇る頃には大分、調子は上向きになったので、風邪でもひいたのでしょうとルプレヒトに言われた。
朝晩の寒暖差が大きく、そろそろ衣替えの時期ではありますから。でも今日は日中は真夏並に暑いみたいなので、これでは寒暖差で風邪もひきやすいですよとのこと。
ルプレヒトはお医者さんで、ロイヤルルームにいつもいる。フランツ・リストのような端正な顔立ちをしており、この甘いマスクならさぞかしモテもするだろう。
そして夜が明けて、朝になり、ゆうべはおたのしみでしたねといわれて……あれ?と思ったが、それ以上の記憶はなぜか思い出せず、ロイヤルルームで風邪を治すために、安静になり、食卓にはあさりとマツタケの釜飯と千萬の令の備蓄用食糧が一食分置かれていた。
備蓄用食糧でも豪華な備蓄用食糧で、ロイヤルルームなだけはあるのかもしれない。
そして窓を開けると小鳥たちがさえずり、カミーユというラベルがついたシュラブ・ローズが咲いていて、とてもよい香りが窓辺に薫ってきた。
まあ……風邪をひいたみたいなので、おくすりを飲んで、安静にしていよう。わたしはロイヤルルームのベッドに横になり、しばしゆっくりと療養するのでした。
ダルメインのクリスマスマーマレード……コモンズベリーのブルーベリー・ハーベスト・ジャムと交換したのですよとディート神父がロイヤルルームを訪れて、わたしにもひとつマーマレードジャムをくれたので、トーストに塗って食べたらおいしいだろうなと思った。
お昼の灌水作業などを済ませて、らんらんちはお素麺に海藻とスダチを添えて、千萬の令といただいて、おくすりを飲んで、安静にして、療養につとめました。とにかく風邪なのかものすごいスイマーが……。
ボクはファたそが調理したランチをいただいて、おくすりを飲んで、歯磨きをして、もう今日はこのまま眠って療養した方がいいまであるかもしれないので、ロイヤルルームのベッドで休んだ。
ロイヤルルームは二人用で、向かい側の客室はファたそが使っていて、同じようにベッドがある。
今日はもうこのままシエスタからおゆうごはんまでしっかり休んで、風邪を治して、はやくよくなるといいかな……などと思いつつ就寝した。
シオンが誕生花のおゆうごはんは麻婆茄子カボチャ丼にりんごにスダチ水に千萬の令といただいて、今宵しもぐっすりおヤースミンした。
夜食は冷やし鮭ジャスミン茶漬けとサラダと納豆といただいて、まったりと。
9月29日(金)
ダルメインのクリスマスマーマレードジャムとコモンズベリーのブルーベリー・ハーベスト・ジャム……どちらもクリスマスタウンのおみやげとして、これからの季節の定番商品だ。
わたしはディートとルプレヒトからそれらをそれぞれから受け取ると、クリスマスツリーの隣に飾りつけて、待降節を楽しみにするのでした。
モーニングはアルベールがジパング料理を調理してくれて、あさりの釜飯とサラダと納豆に千萬の令といただいて、ああ……これがジパング料理なのですねと舌鼓をうち、午前の灌水作業を済ませて、ガーデニングを楽しむのでした。
今年は全体的にツクツクボウシが多い夏でした。まだ蝉時雨が聞こえる十五夜イブです。
しかし今日はものすごく眠くて、起床直後から睡眠中にいったい何が起きたの?状態のスイマーなんだよねぇ……。ボクは何か原因不明の体調不良なのかもと思い、ロイヤルルームの自分の部屋のベッドで就寝した。向かい側の部屋にはファたそが使っていて、同じ作りになっているから、万一の時も安心だから、ゆっくりと休んで、はやくよくなるといいかな……などと思いつつ就寝した。
そして体調不良が落ち着くまで、安静にして、小腹が空いてきたかな。
イレブンジス・ティーはマーマレードトーストに玉子焼きに御抹茶入りの煎茶にマーマレードジャムを添えて、ロシアン・ティーでさっぱりとした夏の陽気めいた日のイレブンジス・ティータイムを楽しんだ。
今日は日課は意外とあっさりと消化できたし、まあまあ良かったかな。ただパケ死がちょっと……という感じで、いつも通りとはいかないのはパケ死関連の不便さはあるけれど、携帯電話に依存しないで過ごせるのも、まあこれはこれで良いかなとも思うので、一長一短でメリットも結構大きいですね。
そしてお昼の灌水作業などを済ませて、らんらんちはきしめんに海藻や家庭菜園のミョウガなどを添えて、千萬の令といただいて、おやじぃのご学友の農園のシャインマスカットをやまとさんから受け取り、クリスマスプレゼントに霜降りのお肉とプレゼント交換する季節が今年もやってきたのです。
そして夕方の灌水作業などを済ませて、おゆうごはんは羽根つき餃子にキャベツの温野菜にトマトにオクラにキュウリの御漬け物に外郎に十穀ごはんにおなすとあげのお味噌汁にブルーベリー黒酢ソーダに千萬の令といただいて、歯磨きをして、おくすりを飲んで、今宵しもぐっすりおヤースミンしたいかなぁ……。
9月30日(土)
いし……意識が朦朧とする……。ダメだ……いったい何がどうなって、どうなっちゃっているんだろう……。
ボクはこのままじゃダメだと思い、ディートとルプレヒトにもらったジャムのうちクリスマス・マーマレードジャムを開封して、トーストにたっぷりぬりぬりしてクリームチーズとスフレオムレツとサラダと一緒に千萬の令といただいて、モーニングに選んで調理した。すると頭のなかがクリアに冴え渡ってゆき、すこし頭のなかのもやもやが楽になった。
また御抹茶入りの煎茶にマーマレードジャムを加えていただくロシアン・ティーは格別に爽やかでとても美味しく、頭がとてもしゃっきりとして、気分をリフレッシュさせてくれた。
そしてロイヤルルームからロビーに向かうとカマエルたちと会話したりして、和やかな朝のモーニングの時間帯を楽しむことにした。
サン・ニコラのお宿での朝のルーチンを一通りこなすと、わたしはベラベッカ・アルザシオンをカマエルと一緒に調理して、出来上がったベラベッカをレザー調のギフトボックスにひとつひとつ詰めてゆき、みんなに配る準備をした。
そうするうちにわたしの頭の中でタスク管理の妨げとなっている頭の中のもやみたいなものは、幾分かやわらいでゆき、わたしは順調に今日やることリストをこなしていくことができました。
わたしとアルベールはカマエルとベラベッカ・アルザシオンの調理と梱包を済ませて、綺麗にギフトラッピングをすると、おしゃれな手提げ袋にそれらを入れて、ロイヤルルームに持ち帰った。いくつかは冷凍庫で長期保存して備蓄用食糧にまわすことに決めて、冷凍庫にしまう。
とても透き通った青空で、上空を航空機が通過してゆき、わたしは窓辺からそれを見上げるように眺めると、ふっと傍らで朗らかに薫るカミーユの花を愛でて、水をやり、お手入れをしました。
ツクツクボウシの蝉時雨が聞こえてきて、さんさんとお日さまが夏のなごりの薔薇のような詩的な世界を醸し出し、わたしの心模様を幾分か和ませてくれて、わたしはアルベールとマイルームで今日やることリストをいくつかこなすと、ジュークボックスから聞こえるきよしこの夜を聴いて、わたし達をあの頃の時代にタイムトラベルさせてゆくような……そんなあたたかな世界を垣間見て……童心へと帰すのでした。
アーリーモーニングティーは十穀ごはんにジャスミンティーと千萬の令とライチティーとかアイスワインティーにルイボス麦茶などをシャインマスカットとチョコレートとグレープグミやボイルド・スウィートなどなどをいただきながら、ハーベストムーン・ビューイングセレモニーを楽しみました。
中秋の名月は朧月夜で、和紙を重ねたような風合いの和の佇まいで、とても風情があり、優しげな輝きが和紙を重ねたようなやわらかな、とても綺麗なお月さまで印象的なハーベスト・ムーンでした。
早朝の灌水作業などを済ませて、寺院から朝を告げる鐘の音が、夜明けの空に爽やかに響くのです。
朝晩の寒暖差が、シャインマスカットなどを美味しく仕上げてくれる実りの秋です。
わたしは中秋節の贈り物のシャインマスカットを横濱元町ルイボス・デュエットとチョコレートと一緒にいただいて、モーニングティーを楽しむと、朝のゆったりとした……小鳥たちが歓び歌う世界で……その上質な時間をとても愛おしくウィークエンドの一日のはじまりとしては上出来なのではないでしょうか。
わたしはひとかどのしあわせを満喫すると、週末の休日をゆったりとした中秋節を楽しむのでした。
あひるのたまごの月餅をライチ紅茶やジャスミンティー、それに凍頂烏龍茶などといただいて、中秋節の朝の飲茶を楽しむと、わたしは執筆作業の良い気分転換になり、再び執筆作業に戻るのです。
その心豊かなしあわせなハーベストの楽しみは、素敵なインスピレーションの洪水です。まるでルルドの泉のように、人々を癒やして、あるべき道しるべを示してくれます。
わたしはしばらく祈りの時間を設けると、また執筆作業に戻るのですが、毎日のルーチンというものは、積み重ねであり、心の鍛錬であり、生きる糧ともなります。
ハーベストのような実りが、わたしの心模様であり、またしあわせな日々なのだと、改めて気づかされます。
何気ない日常がたまらなくしあわせで……心の砦なのだと改めて気づくからです。
そして日々の感謝の気持ちが人生をより豊かに楽しむ秘訣なのだと、そうしみじみと思い描くと、わたしの心の情景はドビュッシーのように軽やかにまたしっとりとしたメロディーラインを奏でてゆくのでした。
朝、朝のモーニングの時間がたまらなくしあわせな……ごく平凡でありふれた小さなしあわせであり、守るべきものであると、つくづく思う……そんなハーベスト・ムーンビューイングセレモニーのモーニングの時間は……とてもゆるやかに……また心穏やかに流れてゆきます。
三十五年前に漫画で描いた世界がアルベールとわたしの思い出であり、スタート地点であり、またすべてなのだと……そんな心の情景にふっとアルベールという子の姿がうつりこむと、わたし達の心模様を三十五年前のあの頃へとタイムトラベルさせてくれるのです。
それはマーティやドクのような……あの時代の世界線でいつも変わらずにあり続けました。
一種の心のふるさとなのだと思います。
ハーベスト・ムーンの季節にもなると、クリスマスの準備を本格的にはじめる時期になります。クリスマスケーキやクリスマスプレゼント……クリスマスコフレなども、毎年変わらずにこの時期から予約したり、手配したり、集めたり、またクリスマスカードなどのお手紙なども書き始めたり、日々を豊かにしてくれるそのエッセンスは、友人たちとの三十五年来変わらずに交流が続き、またそれらは生涯はぐくみ続けてゆくことでしょう。
わたし達の心豊かな収穫祭のめぐみは……クリスマスの予定をいろいろ考える素敵なホリデーシーズンへの入り口です。
毎年変わらない、その待降節のはじまりの準備が何よりもしあわせなことだと、改めてそう感じるのです。
ありふれたしあわせというものが、何よりも大切なことなのだと、わたしに日々告げるのです。それは小鳥たちの朝の挨拶のように、サンライズが昇る頃、穏やかな静かな祈りの場として、それは確かに機能し、日々の糧となるのでした。
***
そしてお昼の灌水作業なども済ませて、らんらんちは蓬莱の豚まんにタンメンに千萬の令といただいて、ちょっと眼精疲労が酷いので、シエスタタイムをしっかりとって、きちんと休養しないといけないかもなぁ……。
だいたいわたしは仕事人間すぎるんだよ。年中無休でぶっ通しで原稿の事ばかり考えてる生活が何十年も続いちゃってるくらいだし……。
オンオフどころか年中無休でオンなんだよなぁ……原稿執筆常時お仕事モードだし……。
だからあんな仕事人間の参謀将校の話に自然にああいう作りになっていった気はするかな……長男が目を離せない障害持ちでもなければ仕事辞めないというのはストーリー組んでた上で自然な辞め時はこれしかないのもあるけれども……。
まあ、そんなこんなで、ファたそが調理した肉バルセットにメンチカツにサラダにだいこんと鶏のなんこつの煮物に白米に昆布の佃煮に千萬の令といただいて、おくすりを飲んで、しばしゆっくりと就寝した方が良いかなとつくづく思ったお仕事モードな週末でした。
なんだ結局、週末も原稿執筆で日が暮れてしまった……。
*おまけの本日のタスク管理*
モーニングティーはクリスマスマーマレードトーストにサラダにシャインマスカットに目玉焼きを千萬の令といただいて、早朝の灌水作業などを済ませて、週末のガーデニングを楽しむのでした。
イレブンジス・ティーはシャインマスカットにチョコレートとグレープグミと横濱元町ルイボス・デュエットといただいて、落ち着いた日曜日のブランチタイムを過ごして、日々はゆるやかに穏やかに過ぎてゆき、ジュークボックスから聞こえるきよしこの夜が、あの頃のとても楽しかった時間へとわたし達をタイムトラベルさせてくれるのです。
これはわたし達の記憶のかけら。エクラと呼ばれるアニマの記憶……。
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……ハッ!?
もしやこれは姫様からの恋文?!
わたくしめも今すぐに参ります!
そうして騎士は早馬を飛ばし、コモンズベリーの街のサン・ニコラのお宿までひとっ走りしたそうです。
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