ファン
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イト

日々を編む

久しぶりの解放。勉強をしない自分を恨んだし、もっと励まないといけないと本気で思った。
久しぶりにピアノを弾くと案外まだ引けるようだった。ピアノを弾いている時に、正夢を見るような感覚は未だにあって、心もこの手も届かない、奥にぽつんとあるような手前に入り組んでいるようなそんな感情を取り出そうとしながらピアノを弾く。鍵盤はもう真っ白ではなくて、母にねだって買ってもらった立派なピアノはホコリを被りつつも音は美しいかどうか分からない音色のままだった。
そう言えばセミがないていない 朝目を覚まして母が洗濯物を干している時に聞こえるあの厄介な合唱目覚ましがもういない 空間から余計なものを一切とっぱらったような青すぎる空だけはまだ夏であることを告げている。太陽に肌をやかれる感覚 髪が汗で首筋にはりつく不快さスカートの裾を気にして下りる階段 もう会えることの無いあのこの髪はとても伸びていた あの子が紹介してくれた映画は未だに忘れることが出来ない
まだ夏休みが始まってないのにもう夏が終わるようなそんな特殊な今年 足元に虫除けスプレーをかけて、履きなれないサンダルを履いて祭りに出かけた時の高揚感と寂しさを今年もまた思い出す

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