森尾月子

もりおつきこ

何気におばちゃんです。
今まで書いてきた書き物を残したくて登録しましたが
どうしたらよいかわからず、
別サイトより手直ししながらUPしています。
妄想ものです。夢物語です。

YUZURU 77

会場を出て病院に戻る西村と弓弦。そして原田氏と担当医の大久保。
そして、倒れたら困ると思いついてきていた看護師たち。
川上社長とマネージャーの山田と渡辺。誠。疲れた顔をして病室に戻る。

山本社長と翔太は会社の方へ戻っていった。




「先生、同席ありがとうございました。
 これで少しはすっきりゆっくりとできることでしょう。」
「そうですなぁ、ただ原田君があそこまで。」
「疲れた、先生。でもすっきりしたぁ。
 お爺ちゃんも疲れたでしょう。少し休んで。」
「あぁ、ありがとうなぁ。」
「原田さん、もっともっときちんと原田さんの人生を教えておいてくださいね。
 そうでないと、自分が困りますから。(笑)」
「あぁ、後でじっくりと聞かせてあげるよ。」
「んじゃ、事務所に戻りますけど。」
「あぁ、落ち着ついたら西村さんと一緒に夕方顔を出すから。」
「社長。」
「なんだね?原田君。」
「落ち着いたら西村さんと一緒に事務所に行くので渡辺さんとそして
 ご迷惑かけた事務所の皆さんにきちんと謝らなければいけない、そして。
 そしてこれからお世話になりますときちんと挨拶を。」
「あぁ、待っているよ。とりあえず病室でゆっくりとして
 そして身支度を整えてから。待っているよ。初出社。」
「すみません社長。あとで行きます。」
「あぁ。」
「お爺ちゃん、ごめんね。そしてありがとう。」
「なんてこたぁない、かわいい孫のためじゃ。」
「お爺ちゃんがハラハラして横にいたのわかってたんだけどさ
 ぷちっと来ちゃって。でも、全然大丈夫だったでしょ?」
「そうじゃな、自分できちんと話せたことは良い事じゃが。
 どうなるか心配じゃったよ。」
「弓弦さ、お前切れそうになったろ。後ろで怖かったぞ。
 切れたら止めに入らなきゃいけないだろうが
 なんせお前が切れたところは、お爺さんも西村さんも見たことないからな。」
「誠さんそうなの?俺まだ弓弦がまじ切れしたところ見れてない?」
「多分な。怖いぞ・・・・結婚するんだろうから、後で知ることとなるんだろうがな(笑)」
「オーナーも店に戻ったんだろうしおれもそろそろ。」
「お兄ちゃんも、明後日の夜には顔を出すからみんなによろしく。」
「あぁ、待ってるよ。んじゃな。」

会見が終わり15時を指す時計を見上げる西村と弓弦。
疲れているお爺ちゃんをタクシー止めて、病院から自宅まで送りだし
医務局で外出許可をとり、身支度を整える。

「弓弦は大丈夫か?疲れてないか?」
「大丈夫。疲れているけど、そんなでもない。」
「んじゃ、外出許可も出したし20時までに戻ってくりゃいいんだよね。」
「あぁ。」
「んじゃ行くか。」

着替えた弓弦は久しぶりに母の形見の車に乗り込んだ。
それもまだ右足がしっかりと治っていないから運転はできない弓弦。
自分の車なのに、助手席に深く座り込み運転する西村の横顔を見つめる。
なんとなくうれしいようで、堂々と外に出れるのがくすぐったい様な。

「どうかしたか?寒いのか?」
「いや、大丈夫。大丈夫よ。
 でも、まさか助手席で西村さんの顔を見ながら目的地まで行けるなんて。」
「嬉しいのか?嬉しいと思っていてくれると
 俺もうれしいけど。て言うか、弓弦を堂々と隣に乗せて運転できるのが
 それがうれしい。」
「なんだか恥ずかしいなぁ。」
「さぁ、もうすぐ着くぞ。」
「なんだか緊張するなぁ。」

事務所についた。入口には警備員が二人立っているのだけれど
車の運転席に西村の顔を確認すると地下の駐車場へ誘導し事務所に連絡を入れた。

「こちら1F警備室。西村さんが原田さんを連れて戻られました。」
「そうか、わかった。」

そういうと社内にいる人を3階の会議室に集めた。そして川上は
地下の駐車場から通じる警備員のいるゲートに迎えに出た。

「西村君お帰り。そして原田さん、ようこそ。
 ここが君と契約した川上エンタープライズ本社だ。」
「すごい。すごく大きな建物。」
「あははははは。西村君やほかのみんなががんばってくれたおかげで
 社屋も大きくなった。みんなのおかげだよ。」
「さぁ、弓弦。記者会見が終わったんだ。人前に出る度胸もついただろう。
 みんなに挨拶だ。」
「あぁ、頑張るよ。」

エレベーターで直接3階まで上がり、会議室に通される。
西村と弓弦が付いた時に、社内放で全員呼び集められていたので
その部屋にはすごく人が集まっていた。

「みなさん。着席して。
 改めて、西村正弘君と原田弓弦さんだ。事件後怪我も少しづつよくなり
 また警察の方でもいったん終了という形で終わったのでその報告でこちらに寄られた。」
「西村です。このたびは皆さんをお騒がせしたこと本当に申し訳ない。
 心からお詫び申し上げます。
 ただ、事件に巻き込まれたとはいえ、怪我をして入院して迷惑かけてきたこと、
 これから奮起して取り戻すように頑張るので、よろしくお願いします。
 そして、この度俺は結婚することを決めました。
 横にいる原田弓弦さんです、みんなが知っている通り
 5年前から俺のことをサポートしてくれているメンバーの一人だった。
 だから知っている人は知っていたよな。
 そして俺の弓弦に対する気持ちも。事件とは関係なかったのだけれど
 重なったために隠せないと思い発表した。
 これからも俺のチームのメンバーとして活躍していくし
 川上社長からも伝えられているだろうがマネージメント契約も済ませている。
 俺らと同じここのタレントの一人となって戻ってきた。
 そしてずっと仲間だ。そんな原田をよろしく頼む。
 まだ婚約ってだけで先のことはわからないがきちんと順を踏んで
 結婚まで持っていきたいと思っている。
 彼女は基本`mask´でバーテンダーが本業なのでそれを中心とした仕事周りとなるが
 それも俺からよろしくお願いしたい。」
「あ。えっと。
 原田弓弦です、このたびマネージメント契約した直後に事件に巻き込まれ
 多大にご迷惑おかけしたこと申し訳ありませんでした。
 でも、生きて帰ってこれたということうれしく思い
 また皆様からの温かい声をいただきありがとうございました。
 今回、まだ外出許可という形だけでの外出なので
 仕事をするには至りませんが、きっと皆様にいい形での
 何かをやりとげれるようにがんばっていきたいと思っております。
 そして、これまではフリーだったのですが西村さんをサポートしてきていました。
 それがこれから先はここの会社のタレントとしてそして仲間として
 活動することとなり嬉しく思います。
 そんな中、皆様には申し訳ないのですが西村さんとの結婚という形を
 とらせていただくのが申し訳なくって。仕事でもサポートしていくこと、
 プライベートでも西村さんを支えていくこと皆様の前でもお約束させていただきます。
 人として未熟なあたしですが、これからもよろしくお願いします。
 結婚式までは皆様にどんなご迷惑などかけてしまうかわかりませんが
 皆様と一緒に仲間として頑張っていきたいのでよろしくお願いします。」
「あー。そして、もう西村の方は仕事も順調にこなし始めているが
 原田君の方はまだ入院中ということで退院後のスケジュールは
 少しづつ組み上げていくこととする。
 それでだ、原田君のマネージャーだが執事渡辺で本決まりとするが
 それでいいか?みんな」
「執事渡辺???(笑)」
「あぁ、渡辺は他のみんなからもそう呼ばれているんだ。」
「んじゃ、執事渡辺って呼ぼうっと(笑)」
「あの、原田さん。」
「なに?執事渡辺。」
「執事をつけなくても、渡辺って呼んでいいんじゃじゃいですか?
 そのほうがより執事らしいし。」
「執事になりきっているねぇ、渡辺ぇ。」
「いや、マネージャーと言えども執事でしょ。俺はそういうつもりでいますけど?」
「んだね。本決まりだそうだから、これからよろしくお願いしますよ。渡辺さん。」
「こちらこそ、お手柔らかに(笑)」
「で、西村君。原田さんを売り出すための会議を退院後にしたいと思っていたのだが。
 あぁ、ここで発表することがある。みんなも話しを聞いてくれ。」
「ここのいる原田弓弦君だが、売り出す時にはYUZURUというネームで出る。
 事件前に結んだ契約があるだろう。
 M'scompanyさんとの契約があり、来月発売のunionMartinの
 2枚組アルバム`世界´で、YUZURUとして参加している。
 2枚組CDのジャケットとフォトブックにYUZURUとして。
 そして弓弦君の仕事仲間の相原誠君、岩城貴志君、山崎真志君
 佐々木俊哉君の4名が参加している。
 これから先、YUZURUと同じ扱いでこの4人にも仕事が来た場合
 うちで面倒を見ることとなるのでそこの所もよろしく頼む。
 あと、M'scompanyの秋山君からYUZURUを指名での仕事の話が来ている。
 これは、歌手としての仕事依頼だそうだ。
 あとこれは何年か先の話になるのだ追うが推理小説家久原譲氏からも映画に出演の依頼が来た。
 この3件でのYUZURUに対する仕事が来ているので
 以後、YUZURUに対して仕事の連絡が来た場合、もしくは仕事の依頼が来た場合
 マネージャーの渡辺に連絡するように。以上だ。」
「では、外出許可の時間も都合があるので、打ち合わせに入りたいのですがいいでしょうか?」
「あぁ、そうしようか。みんな、これからもこの二人をよろしく頼む。
 解散しようか、それぞれの部署に戻るように。」
「西村君原田君。こっちに。」
「いこうか。」

会議室を出てもう一つの小さい会議室の方へ移った二人。
そこにはすでに山本社長と秋山さんとが待っていた。

「おかえり、弓弦さん。」
「ありがとう、社長も。忙しいのに、ありがとうございます。」
「いや、気にしない。さっきの記者会見お疲れ様だったな。
 君の一面を見れて頼もしく思ったよ。」
「俺もTVで見てました。気風良かったよなぁ弓弦さん。
 西村さんのその時の顔がさびっくり顔でさ(笑)」
「そんなに言わないでよ。あれでも抑えたつもりよ?
 すごく腹が立ってたんだから。」
「それだけのこと言ってたんだもん、弓弦さんがあぁ言っても当たり前だよ。」
「あの記者さぁ、結構際どく書くんだよねぇ。嫌われ者なんだよな。
 でもあの`きちんと調べろ´は聞いたよなぁ。」
「多分、きっと仕返しみたいになんだかんだかくんだろうなあの記者は。」
「書くなら書けばいいさ、本当のことはきちんと知ってくれる人がいればそれでいい。」
「本当に原田君の性格は竹を割ったような性格だな。(笑)」
「で、打ち合わせというのは?」
「あぁ、私が秋山君にどうしてもと原田君との仕事を切望されてな。」
「あの先に言っておきますね。」
「契約があると言えども、一番はあたしが本業のバーテンダーを
 続けられているうえでの仕事ですからね?
 長い期間休むとか辞めなければいけなくなるという仕事は
 基本的にお断りせざろうえません。」
「今回私たちからの仕事というのは、歌う仕事だ。
 だから今すぐにでもその打ち合わせをしたいところなのだが
 そのための時間は外出許可で出てこれる時間配分が取れると思うのだけれど。」
「歌うんですか?あたしが?」
「そういう風に言わない、弓弦さん。
 沖縄できちんと言ったでしょう?弓弦さんはきちんと発生の練習をすれば
 すごい歌姫だって。西村さんも知っていますよね?」
「あぁ、こいつ3オクターブ以上出るだろう。しっかりと練習すれば
 世界も狙えると俺は思っているよ。だけど本人がなぁ(笑)」
「弓弦さん、今度俺らK'brotherでアルバムを出す。
 unionMartinでは、2次元出演だけれど俺らの所では声で出てほしい。
 アルバム曲18曲。その中にそれぞれ5人が自分だけのために作った歌がある。
 そのソロに参加をしてほしいんだ。君の参加が僕たちのグループでも欲しいんだ。
 アルバムの中だけの曲だから大丈夫な参加だろ?
 顔も出ないし、ソロ曲とはいってもその曲での単独行動はないし
 どうだろう。声だけの参加。」
「声だけの参加・・・・・・・。あたしは歌い手としての勉強はしていないから
 そこから勉強しなければならない。だから、時間がどうか・・・・。」
「沖縄で聞いた分ではうちの副社長も全然OKだって言ってたぞ。
 だから秋山君の話を、進めたくて川上社長にもすぐに連絡を取ったんだ。」
「原田君、どうだね?この仕事初仕事になるが
 退院してからでなくとも気分転換に外出して練習してと。
 そして君が活動するうえでのネームはYUZURUと決めた。
 その名前での参加となる。無理ではないだろう?西村君はどうかね?」
「いいんじゃないですか?弓弦に無理がかかるわけじゃない。
 初めての仕事にしてはかなり贅沢な仕事ですよ?
 俺の方はまだ俺が忙しいから先の話しだけど。こんなにいい話はないと思うけど?」
「原田君。」
「弓弦さん、だめですか?」
「きちんと勉強します。それでだめだと思われたら仕方がないですが
 川上社長。この仕事お受けしたいと思います。」
「やった!弓弦さん。」
「頑張れ、初仕事。」
「本当はなぁ・・・・(笑)うちの社にほしかったんだけどな。」
「山本社長、これだけは原田君だけは譲れませんよ(笑)」
「渡辺さん。」
「なんでしょう。」
「あたしが入院している間に、秋山さんと仕事の話を詰めてください。
 みっともなくないようにあたしがんばるから。」
「承知しました。では、秋山さん。よろしくお願いします。
 入院している間でしなければいけないこととか詳しいことは
 わたくし渡辺がきっちりとしますから。」
「それともう翔太君は帰りましたか?」
「なんで?弓弦さん。」
「これは、ここだけのお話として話をしてもいいのでしょうか?」
「ここだけというと?」
「西村さんはあたしと結婚するので、知っててもいいんですけど。」
「社長?社長は知っているんですか?」
「秋山君の前で話をしてもいいのか?」
「誰にも言わないでくれますか?秋山さん。」
「えぇ、でも何の話なんですか?」
「山本社長と川上社長にはもうお話が行っている久原護氏の映画。
 あたしには久原氏本人からこういう話でオファーをかけると言われ
 社長たちより先に耳には入っていました。
 まぁ、久原様からはまだまだあと何年か先の話になるがと。
 もちろんバーでのお得意様でこれまでもあたしを起用しての
 推理小説を書かれている久原氏なのですよね。
 で、今回長年の久原氏の夢で自分で描いた作品を
 自分で監督をして作り上げたいといわれ、今回の話となったらしいです。
 それでなんですが山本社長の所の翔太君と大川さんに
 オファーのお話が来ているとは思うのですが、もうお二人にはお話をされましたか?」
「いや、まだだよ。まだ話をいただいただけで、本人たちにはまだ。
 あれだろ?秋山君がいるところで話をしてもいいのか?」
「隠すことはできないでしょう?明日社長うちに来るのでしょう?」
「あぁ、そのつもりだ。」
「何の話ですか?」
「受付嬢の山本ひかり君。つまり原田弓弦君のいとこ。
 そしてunionMartinのリーダー元原達也君。」
「つまり、付き合っているということですか?それは別にいいんじゃないんですか?
 本人たちがきちんと場を踏んで付き合っていくということは。」
「しかしだ。しかし、この久原氏の映画のオファー。
 翔太と大川に来ているだけではなく、山本君と原田君にも来ているということ。
 久原氏の映画の内容だが、ラブシーンが際どく多い内容だ。
 私が先に内容を確認するために本を読ませていただいたよ。
 本当にラブシーンが多いなぁ。
 オファーが翔太と大川、山本君と原田君が中心となると
 どの組み合わせでその場面をどうするか。」
「いや、それは仕事は仕事でしょう?」
「秋山さん、明日山本社長と元原君がうちに来るのは
 山本社長は親代わりで、ひかりに結婚の申し込みそして
 ひかりの両親にひかりをくださいと言いに行くんだよね。」
「それって・・・・・・。おいおい、俺よりも先にあいつは結婚するということなのか?」
「山本社長の所へのオファーは翔太君大川さんそしてひかりとなるわけだが
 ひかり、婚約結婚となるのに他の人とラヴシーンやれる神経もってると思う?」
「ないと思うなぁ・・・・・・。いや、無いな。
 可哀想だが悲しい気持ちでスクリーンに映るか役を辞退するか
 どっちかになるなぁ。」

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