森尾月子

もりおつきこ

何気におばちゃんです。
今まで書いてきた書き物を残したくて登録しましたが
どうしたらよいかわからず、
別サイトより手直ししながらUPしています。
妄想ものです。夢物語です。

YUZURU 79

「さてと、社長。とりあえず、山本社長の所の話はあとは渡辺が
 するでしょうし、社長はこれからどうするんですか?」
「原田君は疲れているんじゃないかね?」
「少し。でも20時までに帰ればいいし。」
「その20時まであと一時間だぞ?(笑)」
「そうなんだ。社長そんな時間まで付き合わせてすみません。
 次は執事ががんばりますから。」
「おい執事。しっかりと原田君のサポート頼むぞ(笑)」
「承知しました(笑)とりあえず自分は原田さん専属執事ですね(笑)」
「西村さんのマネージャーしてたんですもの。あたしも安心して任せられる。」
「まさか弓弦のマネージャーになるとはなぁ、渡辺。」
「明日もご一緒ですからね?原田さん。」
「ねぇ執事さん。弓弦いいよぉ弓弦で。」
「それはいけません、絶対だめですって。ゆずって弓弦さんですよ。」
「んじゃそれでお願いします。原田さんだとくすぐったい(笑)」
「では弓弦さん、明日8時には部屋に伺います。きちんと看護師さんに
 お話しておいてくださいね?出ないと締め出されてしまいます。」
「面会は10時だもんな、んじゃ、明日な。」
「まささん!明日朝からは一緒できないんではないですか?」
「んぁ?」
「明日お昼にインタビューが入ってたの覚えていました?」
「あぁそれね。それ、山田すまないな。昨日編集者に連絡して担当者に伝えた。
 明日のはひかりちゃんの家でやる。というか弓弦んち。二人でさ。」
「まじめに言っているの?」
「あぁ、真面目さ。せっかく今日の記者会見あった後だろ?
 編集者も食いついてさ(笑)」
「伯母さんにも言っておいた。伯母さんの所の料亭の特集も組んであるから
 お料理がんばってって。」
「伯母ぁ、緊張してるんだろうなぁ。」
「勝手に変更しちゃって・・・・・まぁ、準備ができているんならいいでしょう。
 明日山田は吉祥さんの方にまっすぐ行きますね。」
「西村君、吉祥って????」
「社長、知らなかったんですか?弓弦のいとこのひかりちゃん
 山本ひかりちゃん。吉祥の一人娘ですよ?」
「すると・・・・・・お嬢様なのか、彼女は。」
「そうとも言いますね。だから弓弦は彼女をサポートするために
 いろいろ資格もっているよな。衛生管理者とか調理師とか。」
「フグも(笑)」
「んじゃ、そういう料理番組も大丈夫だな(笑)」
「んもぉ、余計なこと言うから余分に仕事が増える。口が軽いんだから、西村さんは。」
「そういうなさ。んじゃ社長、お疲れ様でした。」
「あぁ、お疲れさま。原田君しっかりと休んでな。
 で、君の中学以降の身申書を詳しく書いて提出。いいか?
 それがあって君を知らなければ仕事が組めないからさ。」
「わかりました、社長。お疲れ様でした」

「弓弦、夕飯は?」
「食べてから帰るときっと門限に間に合わないと思うけど?」
「そっか、んじゃ病室に戻ってから食べるか?弁当か何か買って帰って。」
「コンビニのおにぎりでもマックでもどっちでもいいけど?
 久しぶりの外の食べ物だからきっとおいしいかも(笑)」
「弓弦にとってはそうだよなぁ。マックにするか。いい?」
「うん。久しぶり。あたしもエビフィレオ2個がいい。
 で、単品でフィレオフィッシュを2個、お願い。」
「食べるなぁ。お前それなのに細いもんなぁ。痩せの大食いってよく言われるだろ?」
「かなぁ。でも普通のチーズバーガーとかそういう肉類が少し苦手でさ。
 海老とか魚とか魚介類が好きなんだよね。」
「弓弦は意外に肉食系じゃなかったんだ。(笑)」
「あたし、お肉はあまり食べないのよ?知ってる?」
「知らないさ、そこまでお前俺に食べれないとか我儘いわなかっやじゃないか。」
「そうだっけ?豚肉食べないしさ。あと野菜はほとんど食べるけど
 特殊なさ、ゴーヤとか特殊的な野菜?って言うの?
 ありふれた野菜は食べるけど、地域的特色のある野菜は食べないのよ。」
「もしかしてお前好き嫌いのお化けかぁ?(笑)」
「そうかも。でも食べないものってほとんどないんだけどね。」
「俺も好き嫌いのお化けだぞ?大丈夫かなぁ・・・・・。」
「さぁ、ドライブスルーするか。」

通り端にあるマックで、自分たちの夕飯代わりのを買う。
とりあえず門限に間に合う時間を考えたらコンビニで選んでいる時間はないと。
なんだかんだというながらも、楽しそうに選んで注文する二人。
そんなにも食うのかってぐらいに頼む二人。
あの時、誠たち5人でマックに行ったときのことを思い出した。

「チャリコンのさ、前の日に店で5人朝から練習してたんだ。
 お昼になって、まかないで何かお昼つくろうとしたら何にもなくって
 結局近所にできたマックに5人で行ったんだ。」
「誠さんと?貴志君と?」
「そう、お兄ちゃんと貴志と真志と俊哉とあたしでさ。
 で、5人で頼む量が半端なくって(笑)」
「お前らどんなに食うんだ(笑)」
「あの時はさ、ビッグマックが10個以上テーブルに来てさ
 真志がさポテト4つあったんだけど誰にも分けずに
 平らげちゃって(笑)それにさ、俊哉がさ
 あんなに小さくてかわいい俊哉がビッグマック3個で足りないって
 追加でフィレオフィッシュ3個追加するし、周りがびっくりしちゃって。」
「お前も人のこと良く言うなぁ、それ誠さんから聞いたぞ。
 弓弦はエビフィレオ3個とフィレオフィッシュ1個食べたんだろ?
 それもコカコーラ0LLサイズで。」
「聞いちゃったんだ。そっか、並々ならぬあたしの胃袋伝説聞いちゃったんだ(笑)」
「でも俺もそう変わらないからなぁ。まぁ、これからじっくり検証していくさ。」
「んふふ。さぁ、早く戻ってあったいうちに食べようよ。」





「ただいま帰りました。」
「おかえりなさい、今日は大変でしたね。お疲れ様。」
「疲れちゃったけど、これで一区切りだもんね。」
「ご迷惑かけました。これからも、続くと思いますがよろしくお願いします。」
「夕飯は?夕飯は食べてこられましたか?」
「食べる時間がなくって結局マックによって買ってきました。」
「サラダも一緒に買ってきましたか?きちんとバランスよく食べないと。」
「えぇ、大丈夫。セットで買った分、ポテトをサラダにしてもらったから。」
「こいつ食うんですよ(笑)注文しててびっくりしましたよ。」
「食べれるということは健康になって行っている証拠です。
 でも食べすぎないように注意ですよ、原田さん(笑)」
「休む前です、わかってますって。
 21時消灯だけど、しずかにしますから見逃してね。
 明かりは最小限度しかつけないし、PCの画面の明るさも
 外に漏れないようにしますから。」
「原田さんのお気遣いありがとうございます。
 でも、早く休んでくださいね。体もきちんと休ませないとね。」
「食べ終わって2時間ぐらいで休ませますから。
 俺が今日泊まり込みますし、きちんと見ておきます。」
「えぇ、お願いしますね。
 結構ベッドの中で遅くまで起きているみたいな原田さんですから。」
「そうなのか?」
「気づかれてたんだ(笑)」
「無理しないようにね。」
「はい。では。」

部屋に入ると、まず西村が休むベッドをきちんと整え弓弦の着替えをし
部屋を整えるとベッドをはさんでテーブルを置き、買ってきたものを広げる。

「なぁ」
「なに?」
「これだけほんとに食べれるか?」
「多分て言うか食べちゃうよ。」
「でもお前3個だぞ?3個!セットのポテトがお前の分はサラダだけどさ
 でも3個だぞ3個。いくらコカコーラが0でもさくいすぎなんじゃない?」
「この時間だけどねぇ。この時間なんだけど、お昼もまともに食べてないでしょ。
 そんな状況では寝れないって。」
「それもそうだけどさ、弓弦。」
「なぁに?」
「お前の携帯、ちかちかしているように見えるけど?」
「えぇ?嫌だなぁ・・・・・。ここにおいてったもんね。
 電池切れ思想だったし記者会見で頭いっぱいだったし。」
「なぁ、きっとすごいことになってるぞ。返信できるうちに
 返信したほうがいいんじゃない?」
「でも見たくないなぁ。」
「代わりに見てあげようか?」
「見てくれる、で代わりに返信してほしいけど。」
「それもやだなぁ。もし見られたらまずいものだとと思うし。」
「それはないでしょう。」
「それは弓弦がそう思っているだけで、
 誰かが弓弦以外に見てはいけない様な内容でメールをくれてたらそりゃまずいだろ?」
「そうだなぁ。あたし側の問題だけじゃないもんねぇ。」
「食べたら見たら?返信しなければいけないものや
 連絡しなければいけないものは早く返事しなきゃ。」
「とりあえず食うぞ。(笑)」





メールの受信箱を見ると槙村からのメールが来ていたのに目が付いた。

 `弓弦さん。

  今日は忙しく大変な1日でしたね。疲れたでしょう。
  俺がメールしているこれへの返事は、今日でなくてもいいです。
  あの、秋山さんからも聞きましたが秋山さんたちK'sbrotherの
  アルバムに参加する仕事があるんだってこと。
  ということは退院するしないぐらいで仕事はなじまるんですよね。
  怪我もちゃんと治らないうちからだと、心配だな。
  秋山さんにはきちんと相談しながら仕事決めなよ。
  久原護さんの映画。俺らの所にも話が回ってきたらしい。
  でもまだ誰が指名されているかは社長が教えてくれないんだけど
  弓弦は知っているのか?弓弦が信頼している客のことだもんな。
  知ってるんだろ?
  それ教えてくれると俺も気がそわそわしないで済むんだけどさ。(笑)
  でも、そのアルバムが終わってから映画の仕事まで時間があるだろう?
  映画の仕事が始まるまでは時間が取れるよな。
  多分この企画、番組的には企画会議時点でOKが出たんだ。
  俺らC&Cがやってる番組があってさ特番が組まれてて
  martinがゲストで出る特番があるんだけど各自バラバラに日本各地に散って
  いろんな場所を取材するんだ。
  でだ。その特番。弓弦さんにも出てほしいんだ。
  俺と一緒に長崎を取材して欲しい。その仕事を入れたいけど、いいだろうか。
  その時俺と多分悠太か翔太かどっちがか一緒になるが
  長崎市街地から弓弦のおすすめのスポットなどをいろいろ取材したいんだ。
  おすすめと隠れたお薦めとかは住んでいた人でないとわからないものだから
  俺は弓弦にそれをお願いしたい。詳しい企画が上がったら
  PCの方に送るからあとでPCのアドレスを教えて。´

みせていいメールだよなぁと思いながら西村に話す。

「ねぇ。」
「どうした?」
「あのさ、槙村さんからメール来ているんだけどさ見て。」
「なんでだ?」
「人の仕事増やしてる。」
「槙村君はよっぽど弓弦のこと忘れられないのか?
 なんだか悪いことしたなぁ。弓弦を俺の女房にして。」
「だからそういうこと言わない。」
「槙村君は本当に弓弦のことを愛してたんだろうな。」
「嬉しい事なんだろうけど、あたしにとっては初めから
 この人と付き合うことはないだろうって感じてた。」
「なんで?あんなに愛されているときっと幸せになれたかもしれないぞ?」
「そうかもしれないけど、
 でもそうなるときっと西村さんの手元には戻って来れなかったでしょ?
 それでもよかったの?」
「ダメダメ。駄目に決まってるじゃん。
 だって俺が先だろ?俺に先に返事して俺を断ってからだろう?」
「断るだなんて。断れないようにずっとあたしのそばにいたじゃん。
 誰彼近くに来ないように。」
「そうだっけ?(笑)」
「それに、何度も何度もプロポーズするからほかが見えなくなって
 しまったしさ。計画的行動だったんじゃない?(笑)」
「あははははは、弓弦はそう思ってるんだ(笑)
 だけどそれにきちんとお前は答えを出したから俺のそばにいるんだぞ?
 他の誰でもない俺のそばに。なんだかんだ言っても
 俺の事しっかりと好きになってくれてた。すごく俺は幸せだ。」
「ずるいんだなぁ。本当に翔太君や槙村さんの所に流れて行ってしまってたら
 どうしたのよ。戻ってこないよ?あたしこんな性格だから。」
「そんときはそんときさ。俺は弓弦を信じているもん。
 でもこの仕事どう思うんだ?弓弦は。」
「どうって・・・・・・。長崎取材でしょ?それはいいんだけど、
 どれぐらい怪我が治っているかどうかだよね。」
「その頃には松葉づえ無しでも歩けるだろう。大丈夫さ。
 今でも松葉づえついてても、たまに足先つけてるじゃん。」
「痛みが走らない程度につけて動かすようにしているけどさ。」
「ならきっと大丈夫さ。とりあえずほら、PCのアドレスを教えてって
 言ってるから、教えてそっちに企画を流してもらえば?」
「そうだね。きちんと見てみないと返事できないしね。」

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