森尾月子

もりおつきこ

何気におばちゃんです。
今まで書いてきた書き物を残したくて登録しましたが
どうしたらよいかわからず、
別サイトより手直ししながらUPしています。
妄想ものです。夢物語です。

YUZURU 207

これもだよな。弓弦お帰り!よく生きて前ってきた!だからびしっと決める!
お前が苦労した曲`The monster´

  今宵も皆様お揃いで 世にも恐ろしい時間の始まりへようこそ
  夜の夜中の誰も知らないdanceparty 月明かりだけが頼り

  だけど私はあなたを呼んだ。
  あなたが私をこの世に呼び出した。
  この世の面白さを教えてくれたあなたに
  私のこの世界の幸せを知ってほしくて招待したんだ。

  満月の夜に雲は凍てつき 命あるもの息をひそめる
  奥底より響き渡るその声が 全てを震え上がらせる
  だけどそれは私たち世界のpartyの始まり
  歌えや踊れの今宵の闇の世界 永遠の祝賀の始まりなんだ

  one two three・・・・準備はできたか 
  one two three・・・・次元を乗り越えあなたに捧げる
  私たちの命をささげてもこの世は終わらない。
  私たちがいつか消えても あなたの世界は終わらない。
  朝日を浴びれば終わるこの祝宴のmelody
  朝が来たらあなたは元の世界に連れ戻る。

  今宵は皆様ありがとう 世にも恐ろしい時間はそろそろ終わる
  夜の夜中の誰も知らないdanceparty 月明かりがもう消える

  だから私はあなたを呼んだんだ。
  あなたが教えてくれたあなたの世界。
  この世の面白さを冥途の土産にできること
  私たちが消え去る前に楽しんでもらえてうれしかったよ。

  満月は西の空へ傾き 命あるもの東の空を見つめる。
  凍てつく空気を引き裂くような 暖かな一本の光
  だけどそれはあなたたちの世界の始まり
  あなたたちの時間が始まろうと それがこの地上の本当の姿

  one two three・・・・準備はできたか 
  one two three・・・・次元を乗り越えあなたに捧げる
  私たちの命をささげてもこの世は終わらない。
  私たちがいつか消えても あなたの世界は終わらない。
  朝日を浴びれば終わるこの祝宴のmelody
  朝が来たらあなたは元の世界に連れ戻る。

  one two three・・・・いつかは終わる
  one two three・・・・次元を乗り越えあなたに捧げる
  私たちの命をささげてもあなたは終わらない。
  私たちがいつか消えても あなたの世界は終わらない。
  朝日を浴びれば終わるこの祝宴のmelody
  朝が来たらあなたは元の世界に連れ戻る。

  私がどんなふうに消えても愛した心はここへ残そう。
  いつかあなたがこの愛する心に気づいてくれるかもと思うから・・・・・。


この曲でもこんなに続けてハードに踊ったのに息が上がっていない。
普通に余韻に浸ったままステージに立っている。
終わった瞬間静かになったが拍手が鳴り響いた。
そんな会場かたまたJanisが駆け寄った。思わずステージに駆け寄りあがると
誠に抱き着き弓弦にも。みんなそれぞれに抱き着いて素晴らしいと褒めていた。
まだ誠の手にあったマイクをJanisは手に取り会場に向かって話し始める。



「皆サン、私ノタメニ努力シテキタノデショウ?素晴ラシイ!
 私ハ日本ニ来テ本当ニ良カッタ!イロンナコトガ重ナッテバカンスヲ皆サント過ゴセル。
 ナンテ嬉シイコトダロウ。今日カラノバカンス、楽シミダ!本当ニ今日ヲ有難ウ!」


まだまだ会場に向かって話をしているJanisだけれども、次ははなが演奏する順番。
こっそりと会場の隅に行き秋本と一緒にFrancisのバイオリンと
自分のバイオリンを持ちステージの横にスタンバイした。



「それでは今日の最後に月城はなさんが会場の皆さんとお兄様であるJanis様に。」



そうアナウンスが流れるとステージの端のピアノにライトが当たり
さっきのステージの衣装そのままの弓弦が座っている。
そしてその弓弦のいるピアノの前にはなと秋本がスタンバイ。


「今日はわたくしのお兄様Janis・renoのための晩餐にお集まりいただきありがとうございます。
 そしてお兄様、お兄様のプライベートのバカンスをわたくしたちと過ごすき決めていただき
 本当にはなは嬉しく思います。
 原田様も弓弦ちゃんも西村君もみんなみんなそんなお兄様のためへのお心遣い
 私もうれしく思います。皆様ありがとうございます。
 今日はFrancisの代わりに秋本様が皆様にFrancisの言葉を。
 そしてわたくしもFrancisが選んでくれたこの子で一緒に歌いたいと思います。
 ピアノで合わせてくれるのは原田弓弦さんです。」

すると弓弦は会釈してまたピアノに向かって座った。
はなは秋元と向かい合うと、会場のJanisににっこりとほほ笑み演奏を始めた。

華やかなバイオリンの音にはなの美しく凛とした姿勢で演奏する姿は背の高い秋本とお似合い。
Janisは秋元にFrancisの姿を重ねてみていたのか、一番前に用意された椅子に座りじっと見ている。
そしてその眼には光るものが。

はなと秋本。一つの曲が終わり、次の今日をひき始めた。
弓弦のピアノに乗って華やぐメロディ。
少し早いテンポでのワルツが流れ始めるとJanisも笑顔になった。
2曲目が終わると弓弦はピアノの前から前に出てきた。
秋本からFrancisのバイオリンを受け取ると、秋元はステージ袖より自分のチェロを出してきた。
すると会場の端にスタンバイしていたはなが講義で行っている大学のオーケストラがスタンバイし、
またはなが話し始めた。



「今わたくしはこの子たちと一緒に音を奏でることが楽しくて嬉しくて本当に毎日が充実しています。
 未来のFrancisがこの中から生まれるのかどうかはそれはわからないけれど
 私にはこの子たちすべてが未来のFrancisに思えています。
 このFrancisの誕生日に創設する「Francis・reno基金」この基金の世界の中で
 たくさんの子供たちが音楽に目覚めたくさんのFrancisが生まれることと期待してます。
 まずはこの子たちの音を、皆さんにお届けします。」


そういうと、生徒の一人が指揮台に立ち曲が始まった。
弓弦とはなのデュエットなメロディから始まる。その曲はJanisも知っているFrancisとはなの曲。
弓弦のFrancisのメロディラインにはなの愛おしく響くメロディ.ライン空のかなたにいるFrancisに届けと
みんなで奏でるその曲は会場に澄み渡る音で満たしていく。
Janisの耳にもその音は体の隅々まで満ちていく。その曲の演奏に8分が過ぎた。
その8分がすごく満ち足りた時間に感じ、曲が終わっても会場はしんと静まり返っていた。
曲が終わりはなと弓弦が指揮者に両側からkissして会場にあいさつをすると拍手が沸いた。
またJanisも立ち上がり拍手をしながらステージに上がってくると2人を抱きしめ
喜びの声を上げた。そのJanisの目からは涙が流れていた。




弓弦 ソシテ ハナ。
私ハ 生マレテ今マデ Francisト 共ニ生キテ来テ 幸セト 思ッテキタ。
Francisト私ニ ハナトト言ウ 家族ガ増エタ。更ニ 幸セガ 広ガッタ。
僕ガ 今マデ生キテ来テ ソノ時間ハ 素晴ラシク 幸セダッタ。


シカシ、時ハ来タ。


ハナ。私タチ家族ハ 天国ト現世ニ 離レ離レニ ナッテシマッタネ。
ハナ。Francisガ イナクナッテ 私タチハ サミシクナッタガ ソレデモ 私タチハ 家族。
ソウ思ッタラ 私ハ サミシクハナクナッタヨ。
逆ニ ハナガ 羽を伸バセル日本ヘト 足ヲ向ケサセタ。
ハナガ サミシクナラナイヨウニ ハナノ故郷 日本ヘ。
スルトドウダイ コンナニ沢山ノ家族ガ イルジャナイカ。
ハナ。モウ君ハ大丈夫。コンナニ 幸セヲ 感ジラレル家族ガ 沢山イルジャナイカ。
ハナニコンナニ家族ガイルトイウコトガ ナニヨリモ 嬉シイ Francisヘノ報告ダヨ。
今年ノバカンスハ コンナニ沢山ノ 家族ニ囲マレテ過ゴセルコト 本当ニウレシイヨ。
Francisニ 自慢スルコトガ増エタ。アリガトウ 私ノ家族。
本当ニ 私ハ 日本ニ来テ 本当ニ 本当ニ 嬉シイヨ。




Janisは涙を流しながらも一生懸命たどたどしい日本語で話をしている。
はなも横で瞳に涙をためながらも、立ち尽くしていた。




始まってから3時間もの時間が流れていた。
始まってからのその時間で沢山の歓迎を意を表すいろんなことが行われ
それに驚かされたりJanisには楽しく幸せな時間が過ぎた。
そんな中での最後のはなと弓弦にはただただ嬉しくて涙してありがとうとそう伝えるので精いっぱい。
会場の集まった人にも合間合間に挨拶を交わし、出会えてうれしいと言われ本当に来てよかったと
Janisは心から喜んだ。そんなJanisの横顔を静かに見ていた原田は
喜んでもらえたのか少し不安だったのだが
こんなにもJanisが感情をむき出しな笑顔で話をしたことに同じよう喜びを覚えた。



さぁ、もう時間ですな。
皆さん、Janisはしばらく我が家に滞在されるのじゃから今日はとりあえず歓迎の宴はここまで。
夜のとばりはしっかりと降りた。さぁあとはゆっくりと眠り明日を迎えようではないか。
また明日、Janisにコンタクトをとればよいじゃろう。
皆さん今日はありがとう。Janisの来日をこんなに喜んでくれて本当にありがとう。
また明日。また明日にでも。
本当に今日はありがとう。これでお開きとする。


そう原田が言葉を残し、Janisも一緒に出口のそばへと移動した。
おひらきとなった開場からは、出口そばに移動した2人と挨拶を交わしながら帰途へとつき始める。
西村も一緒にとそのあとを追いかけ途中から一緒に交じる。
はなも弓弦も着替えを終えるとまっすぐにその出口へ。誠も秋元と一緒に原田とJanisの後ろにいた。
最後の一人まで丁寧の見送った5人は、控室に行き荷物を整理しそのホテルを後にした。
車に乗り込むまで終わってから一時間と少し経ったかと時計を見ると原田も眠いはずだと
笑って誠に声をかける。

「疲れたか?」
「いや、俺はいつもこの時間は仕事だから・・・・・。」
「顔は疲れておるぞ?(笑)」
「そっか?」
「原田様も誠様も今日はお疲れ様でした。そしてJanis様。
 今日はゆっくりと湯につかり休まれてください。」
「アリガトウ 秋本。ソシテ今日ハアリガトウ。本当ニ 嬉シカッタ。
 コンナニ遅クマデ 本当ニ アリガトウ。明日カラモ オ世話ニナリマス。」
「橋本君と隣り合わせの部屋じゃが、長旅の疲れもあるじゃろうから朝はゆっくりと。
 ゆっくりと過ごすがよいじゃろう。
 誠、今日は付き合ってくれてありがとうのぉ。今日は違う誠を見れてそれもうれしかった。
 ゆっくり休んで明日を迎えよう。のぉ、誠。」
「もうすぐつきます。Janis様のお荷物は私どもで運びますから皆様で先にうちにお入りください。
 誠様と橋本様とご一緒にお風呂に行かれるのもよいかと思います。
 原田様もお疲れ様でした。あとは、秋本がきちんとしておきますから。」
「ありがとう、秋本。さて、Janis。いろいろと話したいこともあるじゃろうが体を休めるのが先決。
 誠、Janisにいろいろと案内を頼む。わしも疲れたから部屋で休むでな。」
「わかった。大丈夫だ、翔太もいるしきっと離れないだろうしな。
 まず、はなさんが離れんだろう(笑)」
「夜も遅いし風呂入ってうだうだしてたら眠たくなる。」
「さぁついた。Janis、誠と秋本と一緒に部屋へ。」
「今夜ハ コンナニ豪勢ニ 迎エテイタダキ アリガトウゴザイマシタ。
 明日ガ来ルノガ 楽シミデス。オヤスミナサイ、原田サン。」
「あぁ、お休みJanis。」

誠とJanisは車を降りるともう一台の車を玄関で待たずに家の中へ移動していった。
秋本が車を裏手に回し車庫へと移動、車の中を確認し自分の部屋へと戻る。
そしてそれから5分もしないうちに西村と弓弦、翔太が家に着いた。
そのもう一台。西村と弓弦・翔太とはなが乗っていた。
後からついたその車の中は賑やかで楽しそうで運転した大石もその会話に紛れて
ホテルから大泉までの車内では時間がすぐに過ぎて行ってしまったのだ。
つくと表に秋本が待っていた。


「皆様お疲れ様でした。Janis様はもうお部屋の方に行かれたと思います。
 少し前に着かれたとき、誠様と一緒に入っていかれましたから。
 原田様はもうそろそろお休みされるかと。なので少しだけお静かにお願いします。
 西村様と弓弦さまのお部屋は、この間とは別の奥に用意しておりますから
 今日はゆっくりとお休みください。月城様も夜更かしいたしませんように。」
「なんだか見透かされてるね、はなさん(笑)」
「ん?でも今日は休むわ。明日の朝がにぎやかなんじゃない?
 だって弓弦ちゃんいるし翔太君もテンション高いみたいだし。」
「俺も今日は寝る。寝るぞ。呑んだし食ったし、明日は朝から仕事だし。」
「まささんも忙しいね。でもあたしもだ。仕事じゃないけど、朝から検診。」
「みんな忙しいのね。でもここ数日お兄様も忙しいだろうからみんなばらばらね。」
「ですので皆様各お部屋でお休みください。お疲れ様でした(笑)」


秋本にそう後ろから言われながらもみんな表から各部屋へと向かっていく。
玄関で二人のキーパーが出迎えると、「待っていてくれてありがとう」とそれぞれが声をかけ
靴を脱ぎはなははなの部屋へ、翔太は翔太の部屋へ。
西村と弓弦はキーパーに案内されて移動していった。
全員がうちの中に入ったことを確認し玄関のカギを締め秋本も自分の部屋に戻っていった。
夜も遅く大泉の原田家では静かに時間が流れていく。

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