愚図

スカリーワグ


気付けば嘘ばかりついている。
私は君に何もしてあげられないよ。
それでも、曖昧な言葉を嫌がればきちんと訂正してくれる君が好きだよ。
君の目や髪や肩や指や爪や肌が好きだよ。
君のその私のことばかり考えているところが好きだよ。
一緒にいたい気持ちの裏側に覚悟だとかそういうくだらないむずかしいものたちがあるところが好きだよ。
きっとそれが今だけだってことを、ちゃんと分かってる。
それでもいいしそれでいいしそれがいいんだよ。
私たちはいつまでも一緒にはいられないしずっと一緒にはいられないんだよ。
君のその私が好きで好きで仕方ない気持ちはきちんとどこかにいってしまって、悲しいけれど変わってしまうものだから、だから今の君のその今だけの好きを悲しくてもちゃんと聞きたい。
君の人生のうちのほんの些細な私のこと、いつかきっと忘れて、忘れないでいて。
「貴方のことを常に想っている。朝、起きてから夜寝ても夢の中でも。」
「あなたの頭の中に俺はいないのでしょうか?
居たら羨ましいし
居なかったら寂しい。」


馬鹿みたいだ。
私は好きだ。

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