愚図

スイッチ


他の男に入れちゃだめだよ、と釘を刺されて微笑む。
このひとがちゃんと他の男に抱かれることを嫌がってくれて良かった、と思った。
他の女と二人で出掛けちゃだめよ、と言うと頷く白い頬。
私は全く色の白い男が好きだ。

キスをされるということの悦びは何事にも替え難くて、頬やおでこや頭にされるキスは尚更。
行き場の分からないまま泳いでいた手がきちんと抱き留めてくれること。
混ざる匂いと落ち着いた?と聞く声。
触れることに馴染んできたのだと思うと満たされて、このひとといると私は笑ってばかりだ。
あとどれくらい君とは一緒にいられるだろうか。
いつも君、になってしまう男の人たちの心の中に、一体私はどれくらい居させて貰えるのだろうか。
君が好きだよ。



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