「歌」に「祈る」と書いて「かおり」と読みます。
新作、「遠い海から来たエア・メール」を見にきてくださった方たちがたくさんいる事に驚いています。本当にありがとうございます。
簡潔に説明しますと、この新作は、拙著「あの日の二人はもう居ない」の後日譚であります。「あのふた」のヒロインと脇役、二人の女の子たちのエアメールによる往復書簡という形式をとった小説です。
訪れてくださった方の中で、前日譚である「あのふた」を読んで下さった方がいて、その方から、「前日譚の"あのふた"を知らない人には少々分かりにくい書き方をしてはいないか?」とのご指摘を頂きました。当然の事だと思いました。訪問してくださった全ての人が、「前日譚・あのふた」を知っている訳ではありません。「あのふた」を知らない人にも分かるように書かなければ、小説としての価値が低減するのは必然であり道理です。
それゆえ発表後、「あのふた」を知らない人にもご理解いただけるよう更にさらに修正を加えました。特に、登場人物である「歌祈」という人物の名前にルビをふっていないという致命的な欠点に今回改めて気づきました。「あのふた」をご存知な方なら分かる事なのですが、「歌」に「祈る」と書いて「かおり」と読みます。しかし当然の事ながら、訪問してくださった全ての人がこの読み方を知っている訳ではありません。にも関わらず、ルビをふらずに書いてしまったのは、まさに「前日譚・あのふたを知らな人には少々分かりにくい書き方をしていないか?」という前述の指摘どおりだと真摯に受け止め、今回こうして言い訳と謝罪を兼ねたブログを書いた次第です。
僕は「歌」に「祈る」と書いて「かおり」と読むこの名前と字面を我ながら大変気に入っていて、この名前を「あのふた」でワンオフにしたくないという思いから、もう一つの後日譚である「真夏の風の中で」という小説を執筆し、そこにこの「歌祈」というキャラをヒロイン兼もう一人の主人公として登場させました。なお、今回の「遠い海から来たエア・メール」は、この「あのふた」と「まなかぜ」のちょうど中間の時間軸に位置する物語でもあります。
僕にとって大変大切な物語である、「あのふた」、「まなかぜ」、そして最新作である「とおエア」の三作を、より多くの方に読んでいただけたらこれ以上の幸せはありません。どうか皆さん、応援よろしくお願いします。
最後になりますが、来てくださった全ての人に感謝申し上げます。
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