とも

西暦8090年―

世界の中心はエデンと呼ばれる火山だった。

そこを中心として、12国の国が、時計版の数字のように、隣接していた。


12の国ごとの人々の姿は十二支を垣間見せる姿をして暮らし、国ごとに象徴する動物をあがめ、国同士が争いの耐えない、交遊の乏しい世界だった。



そのうちの一つ子国の皇女・結子(ゆね)は、ある青年・シュインと出会い、己の運命を託す事になる―…