深夜、僕らは海に行く。

作者皐月真琴

1日の終わり、道端のベンチと点滅する信号機。
そして、居合わせてしまった女子高生の自殺未遂。
「死にたい」と少女は口にした。
——そして深夜、僕らは海に行く。
これは、僕と彼女の夜明けの物語。


信号が点滅している。

チカチカ、チカチカ。

走って横断歩道を渡るでも、次を待つでもなく、その子は立っていた。

もう3度目になる赤信号に、ゆっくりと走り出す車たち。

そこで漸く、少女の足が動き出す。


「死ぬの?」


僕の問いかけに、彼女の身体がビクリと揺れた。