僕しか知らない【完】

作者しんのすけ

あの時分からなかったことは、今もまだ分からないままで。そしてこれから先も、きっと永遠に知ることはできないんだろう。これを『手遅れ』なんて言葉で片付けられたら、どれだけ楽になれるだろうか。


あの時の私たちの当たり前は


何も当たり前なんかじゃなかった。


未来なんて誰も保証してくれない。


過ぎた時間は絶対に戻せない。




起きたことは、変えられない。




そんなこと、小さな子どもでも知っている。


それでもあの時の私はそれに気付けなかった。





『リュウ、あんた気味悪いよ』




『夢なんやからええやろ』





それに気付いた今、


私達はこれからどうやって


生きていくのが正解なんだろう。