カフェ・ド・シャングリラ

作者岬 イオ

就職活動に失敗した春乃真宙は、とあるカフェの店長に憧れてよこしまな気持ちでアルバイトを始める。左手薬指の指輪の理由を訊ねると、決まって店長は「結婚話の魔除け」と答え、曖昧にはぐらかすのだった。

 

左手に指輪のある待ちぼうけ店長と

無口で生意気な年下メガネエリートと

24歳フリーター、何をしても駄目な私






「だって、無理なものは無理なの。手を伸ばしても伸ばしても、届いたことなんてない」


この人生、私に残るものって何だろう。


「あんたは女の武器を平気で使うし生活力ないしグズだしどうしようもない人間だ」


私の欲しいものって何だっけ。私の夢って、何だったっけ。


「だけど、俺はあんたが必死になって手を伸ばすなら、背中を支えてやる。倒れないように、支えてやるから」


私の一番一緒に居たい人って、誰だっけ。



「すずくん、私のこと甘やかしすぎ」





その場所は大好きな店長が導いてくれた

私のかけがえのないシャングリラ