にべないオウジ【完】

作者岬 イオ

口が悪い、無愛想、素っ気ない、そんな理想の王子とは掛け離れたオウジは、周りも頭を抱えるほどこじらせている、とても面倒くさい王子様なのでした。



工藤くどう 桜司おうじ



小学生 (11歳)

「おまえみたいなブタ女の菌がついた教科書なんて見たくねえんだよ、うんこ!」


中学生 (14歳)

「バカでトロい奴は俺の視界に入ってくんな、彼女に誤解されんだろ!」


高校生 (18歳)

「地味なメガネのブス女の手作りチョコなんて死んでも食べないし、さっさと捨てろ」


大学生 (20歳)

「鈍臭くてパッとしない女とは絶対付き合いたくないね。悔しかったら彼氏の一人でも作ってみな。お前には絶対無理だろうけど」



じつは かなり 非常に 異常なほど


こじらせている。



「まぁでも仕方ないから、特別に、まじで面倒だけど、お前みたいな女願い下げだけど、絶対彼女にしたくないけど、かわいそうだから俺が付き合ってやるよ」


「ううん、大丈夫!オウくんに認めてもらえるように、頑張って彼氏作るね!」


「…………は?」




にべ-な・い:愛想がない、お世辞がない、素っ気ない、ひどく無愛想なこと。