「君は、どこにだって行けるんだよ」




穏やかな声。


目覚めた場所は静かな楽園だった。





「僕はずっと待ってるよ」



「お前、全部忘れたのか?」



「“ここ”は君には似合わない」



「天使ちゃんは残酷だなぁ」





ごめんなさい。


何も、覚えてないの。


思い出すことが出来ないの。




少女と彼らの甘く切ない物語。