Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜 《シナリオ大賞》

作者中小路かほ

この作品は、『Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜』をシナリオ化したものです。
https://s.maho.jp/book/d0a02ab9f0f9b3e1/6960589378/

時は、戦国時代。

強者たちが、各地で名を挙げるために殺し合いを繰り広げてきた。


そんな強者たちでさえも、とある言い伝えで、決して足を踏み入れてはならない場所があった。


それは、幻宝山げんぽうざんと呼ばれる不気味な山。

そこには人知れず、鞍馬くらま一族という忍の隠れ里があった。


鞍馬一族は、どこからともなく届けられた依頼を遂行し、それを稼業としていた。


その依頼は、実に様々。

時にはスパイとして潜入し、時には盗み、時には暗殺さえも請け負う。


その依頼を完璧にこなし、心技体に優れた鞍馬一族最強の忍がいた。


名前は、由羅ゆら

大人びた顔をしているが、17ばかりの女の子である。


彼女は、敵兵の刀をヒラヒラと華麗にかわすことから、人里では『黒蝶こくちょう』と呼ばれ、恐れられる存在であった。


鞍馬一族の忍は、依頼をこなす他に、商人になりすまし情報収集のために人里へ下りることもある。


そこでは由羅は、商店の看板娘である椿つばきと名乗り、踊り子を演じるのであった。


ある日、由羅は椿の姿で菊葉城きくはじょうという城がある城下町で情報収集をしていると、竜之助りゅうのすけという青年に出会う。


竜之助は、菊葉城城主の豊川義秀とよがわよしひでの兵として仕えることを目標にしていた。


2人は何度か会ううちに仲よくなり、徐々に惹かれ合っていくのだった。



そんなある夜、菊葉城へ盗みの依頼で潜入した由羅は、やけに腕の立つ1人の兵と対峙することとなる。


その攻防の中、由羅としたことがその兵に顔を見られてしまう。


正体を知ったものは、口封じのために殺すのが鞍馬一族の掟。


殺意を帯び、刀を向ける由羅だったが、なんとその兵は……竜之助だったのだ。



黒蝶として、躊躇いなく人を殺める氷の心を持ったかのような忍の由羅と、家族思いの優しい竜之助。


竜之助と出会い、少しずつ人間味を帯び始めた由羅であったが、正体を見られてしまった今、由羅が下す決断は……。



『黒蝶』と呼ばれ恐れられた、最強の忍の美しくも儚い物語。






この作品は、『Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜』をシナリオ化したものです。

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