物語全体のあらすじ
大阪にある「カタヅケ屋本舗」は神仏心霊による困りごとの他、神仏心霊自身の相談も受け入れる相談所。
相手に触れることで任意に霊能力を貸与できる力を持つ
超高所からの連続墜落怪死事件や、廃村で目撃された妖怪・
霊能がなく、霊や妖怪を一度も見ることのなかった眞珠だが、自殺と言われているその状況には奇妙な点が多く、渋谷は納得していない。
死後一度も会いに来ない眞珠の霊に、なにか自分に会えない理由があるのではないかと考えていた。
そんな中、本田の年の離れた妻・
無事に美奈を霊から救出したカタヅケ屋の面々だが、犯人となった霊は謎の霊から「人間に触れられるほどの霊力を貸与された」と話した。
他人に霊能を貸与できる渋谷と酷似したその能力に、この案件の黒幕は眞珠に関連しているのではないかと疑惑が持ち上がる。
生前の眞珠の人柄から黒幕ではないことを信じつつも、もしやこれまでも似た案件があったのではないかと、ここまで受けた依頼を洗い直す。
すると以前は家庭内のささやかな霊障や妖怪たちからの相談が主な依頼だったのに対し、ここ一年ほど学校に関する怪異や、10代の少年少女が巻き込まれている依頼が急増していることに気付く。
さらに久留間は、犯人だった霊たちは本来大人しい性格の持ち主だった可能性を挙げ、霊力の貸与と同時に性格が改変されているのではないかと指摘する。
学校内の怪異や霊障に詳しいトイレの花子さんや、妖怪に関する情報網を持つ