あの満天の星空が広がる夏の夜。みんなの人気者で私の好きな人は私の身代わりに死んだ。あの子と私を残して。あの子はまるで銀河鉄道の夜を過ごしたみたいに前に進み出したのに、私はいつまでもあの夜から踏み出せないでいる。私を置き去りにして彼のいないまま非情にも時は流れていく。



私はザネリ。



カムパネルラは

私の身代わりに死んでしまった。



残されたのは私の大嫌いなジョバンニ。



それから、同じ人気者でもカムパネルラとは

似ても似つかない彼。



『お前、生きてる?』



あぁ、本当に、ここは地獄だ。




ほんとうのさいわいは一体なんだろう。




※『銀河鉄道の夜』の世界観をぶっ壊す表現が多分に含まれる可能性があります。