契約の歌姫 ―呪われ狼に捧げる子守歌―

作者あまね


これは、呪われた狼と歌姫の童話めいた恋の物語。



千年の昔、黒薔薇の魔女ザンナは世界から光を奪おうとした。
白百合の聖女イデアは地の果てロヴィナに悪しき魔女を封じ、人々を救った。

ヴェント大陸に伝わる聖典には斯くのごとく綴られている。

美しい歌声と可憐な容姿から、天性の歌姫と讃えられてい…

「理解したら、歌え。私が契約の権利を行使する前に、従った方が利口だぞ」

「……嫌よ。絶対に歌いたくない]



歌は私の誇り。

それだけは譲らない。


子守歌の契約?

添い寝?


そんなの絶対に認めませんから!!