共依存な関係で結ばれた片田舎の男子高校生二人が、ヒーローに変身することになる話。

この作品は「最初から終わっていた世界でヒーローは、」をシナリオ化したものです。
https://maho.jp/works/15591074771453163771

物語全体のあらすじ


 優等生の樹季と不良の雅古は、幼なじみ。雅古は元「放置子」で、樹季は「毒親」育ち。


 かつて二人は未解決事件に巻き込まれており、樹季はその際に雅古に庇われた結果、彼が死にかけたことに罪悪感を覚えている。そのせいか樹季は、問題の多い雅古の面倒をつい見てしまう。


 ある日、二人は化物に遭遇する。かつての事件のときと同じように、雅古は樹季をかばおうとするが、樹季はもう雅古に守られるのは嫌だと思う。

 その時、佐久夜という謎の転校生が現れ、樹季と雅古を何かに変身させる。二人はその力で化物を倒す。


 佐久夜は樹季と雅古を、化物と戦う組織に案内する。その組織が戦っている化物は、未練を残したまま死んだ亡霊のようなものらしい。二人は化物と戦うヒーローに変身する力を与えられた。雅古はヒーローとして活動することを二つ返事で引き受け、樹季は少し考えた後、迷いながら引き受ける。


 二人はしばらく問題もなくヒーローとして活動するが、ある日、敵の化物の事情も知ってしまう。化物は、人類存続のために犠牲になった平行世界の住民のなれ果てであり、その恨みを晴らすために、亡霊としてこの世に留まり続けていた。化物は時折人間に宿り、体を奪って生活している。雅古も化物に体を奪われ、敵になってしまう。

 転校生の佐久夜は樹季に雅古を殺せと言うが、樹季は殺せない。樹季は雅古にかかった化物の呪いを肩代わりすることで、雅古を救おうとする。その結果、樹季は死にかける。


 目覚めた樹季を迎えたのは、泣いている雅古だった。雅古は記憶を失い、精神退行してた。

 二人はやっとここで、お互いの本音を分かち合う。


「俺はいらん人間なのに、何で、何で樹季は、俺のためなんかに死ぬんだよ?」


「お前が死んだら、俺は嫌だ。お前はいらない人間なんかじゃない。俺が死んだらお前が嫌なように、俺もお前が死んだら嫌なんだ。だからもう、自分をいらないとか言うのはやめろよ」


 こうして、樹季と雅古はお互いがお互いを大事に想っていることに気がついた。


 雅古の記憶は戻らなかったが、これからまた新しい日常の中で二人の思い出は作られる。




この作品は「最初から終わっていた世界でヒーローは、」をシナリオ化したものです。

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