EN²~落ちこぼれ悪魔と契約したら人生二度目の高校生活が待っていました~

作者夏桃ツナ

ごく普通の高校三年生が、卒業式前日にひょんな事で落ちこぼれ悪魔の契約者になってしまい、共に学園生活を送り直すお話。

物語全体のあらすじ



朝枝あさえだこころはごく普通の高校三年生。

卒業式前日、留学から帰ってきた同い年の望月もちづき紫音しおんに、今日は早めに学校を出るようにと言われる。

しかし放課後、校内で見知らぬ男に腕を掴まれ振りほどいた直後、学校がいつもとは違う、どこか不思議な空気を纏った空間へと変わった事に気が付く。

更に見た事の無い化け物に追われてしまうが、その最中で出会った白い翼の悪魔ノアに、封印を解いた礼に命を救ってもらう。

何とか元の世界に戻ったこころとノアだったが、目の前に立っていたのは両世界 共生きょうせい 組織と言う謎の団体。

そして幼なじみの紫音だった。

「合格ですね♪」と上機嫌に言われたその意味を教えてもらう。


この世界は、こころのような人間が存在する実世界じっせかいと、ノアのような悪魔等非現実的な生物が存在する異世界に分かれている。

実世界は異世界と共生する事を望んでいるが、異世界はそれを拒んでいるらしい。

そこで二つの世界の関係をいち早く改善する為には、パイプ役を担う存在が必要だと言うのだ。

それが両世界共生組織 斡旋あっせん科だった。

ノアの封印を解き悪魔の契約者となってしまったこころは、その能力と体質を見込まれ斡旋科に強制入学させられることに。


斡旋科に中途入学したこころは、悪魔と契約を交わした中途入学生として学校中から驚かれ一気に注目の的となる。

異世界と契約を交わすには相応の能力が備わっていないと出来ないらしいのだが、何より驚かれた理由は契約相手が悪魔であったという事。

異世界との契約、別名 つがいの契約。

互いを赦し、認め、信頼し合う事で可能となる契約。

契約を結ぶことで異世界での共生活動がしやすくなるらしい。

デメリットとしては、人間の十倍は生きられる異世界の住人に同じ時を歩んでもらう代わりに、実世界側はペナルティを受け持たなければいけない。

それは、契約相手が狼男であれば満月の夜外を出歩けない、吸血鬼であれば直射日光を浴びられない等様々であった。

こころはノアと契約した事に心から後悔する。

悪魔との番の契約の代償が、自分の寿命であったからだ。


何とか契約を解除したいこころだったが、どちらかが命を失わない限り永遠に契約は続く。

仕様がなく斡旋科生としてノアとパイプ役の実習を進めていくと共に、番の契約解除の方法を必死で探すのであった──