混沌世界の事件簿~それでも少女は混血吸血鬼の近くにいたい~

作者からくさ

天涯孤独の女子高生ハルカは、特殊な性質を持つために周りの友人に言えない『バイト』をしている。
同僚は、人間のリーダーに、獣人の青年、目が四つある科学者に──吸血鬼の男。

これは人狼、吸血鬼といった様々な種族が事件を起こす世界での、ひ弱な人間ハルカの危険な日々の話。

──または、少女と、かつて彼…


6年前、おじいちゃんの葬式の日、

彼は周りの目を遮って

私の手を引いて連れて帰ってくれた。



2年前、私の手を引いてくれた手が、

私を機関に引き渡した。



そして今、

私は、彼と同じ仕事場にいる。




──こんな危険な世界で。

ひ弱な人間に生まれ、いつか死にゆくのなら。

それまであなたの近くで生きたいだけ。