一六七〇年。

ハプスブルクとオスマンの勢力に挟まれた東欧の小国、ランシュ大公国の大公隠密アローは、魔神伝説が残るペアル伯領にやってきた。

ペアル伯領では、少女のさらし首が消える事件が続いており、その解決を大公から命じられたのである。

人々は、魔神が少女の首を持ち去って食べるのだと恐れていた。…

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