繋ぎ飼われたその果てに(シナリオ)【完】

作者綿森霧絵

この作品は「繋ぎ飼われたその果てに」をシナリオ化したものです。
https://maho.jp/works/16743963567756099589

 唯一の肉親、母親が煙草と香水の香りを残してのどかの前から消えた。母親が置いていった銀行の通帳には一年分の学費しか入っていなかった。残り年数はあと二年。もう一年分の学費と日々の生活費をどうにかして稼がなければ、せっかく頑張って受かった名門私立高校を中退するはめになる。ただのバイトじゃそこまで稼げない。いっそ自分を商品に。のどかは同じ高校一年生で手作りお弁当屋のかしわご飯弁当と引き換えに男女関係のオネガイを叶えてくれると噂の"渡り廊下の湯尾ユオ君"を頼ることにした。


「援交の仕方、私に教えて」


 しかしながら、のどかは恋愛経験ゼロで見た目も特に優れていない地味子だった。援助交際で極楽生活なんて夢のまた夢。そんな右も左も分からないのどかのために湯尾は自分との同居生活を始めようと言う。「俺と一緒にいることで勝手に学習して、勝手に実践して援交勝ち取りなよ」と。極端な提案に戸惑うのどかだったが、湯尾は援助交際の経験が豊富で学べるものは大きい。藁にもすがる思いでそれを承諾する。掃除をするかわりに住まわせてもらうことに。


 同居生活はすぐさまスタートし、ドキドキの毎日が始まる。湯尾に男の人とのコミュニケーションのとり方や背中の流し方を教えてもらったり、年上の友人を紹介してもらって生身の男性とふれあう練習をしたり、最終的にはセックスも体験させてもらう。湯尾に対して何度もときめきを覚えるのどかだったが、それが面白くない3人の飼い主たちが続々と牽制をしにのどかに会いにくる。飼い主たちに湯尾との深い交わりをこれでもかと見せつけられ、のどかは次第に嫉妬の炎を燃やすようになり、そうして湯尾に対してただならぬ特別な感情を抱いていることに気づいたとき、決意する。


 誰 が 敵 で も 君 を 奪 う よ


 のどかは学費のためではなく、自分も湯尾の飼い主になるためにお金を稼ごうとする。そう、ついにのどかは援助交際を始めたのだった。湯尾が会って3回目までは食事だけと取り計らってくれたのにもかかわらず、会って1回目で援交相手とセックスしてすぐにお金を貰ったり、協力的な飼い主に男を用意してもらい複数プレイをして稼いだり、手段を選ばないのどかだったが、だんだんと湯尾との関係もギクシャクしだし、冷静でいられなくなる。そんな彼女の前にとうとう4人目の飼い主、本命が現れる。


「貴女が思っている以上に深刻な問題なの」


 そうして本命はのどかに衝撃的な真実を告げたーー。


この作品は「繋ぎ飼われたその果てに」をシナリオ化したものです。

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