クリスマスツリーは淡雪を浴びて

作者千鳥涼介

クリスマス直前。俺は東京駅で来るはずもない人を待っていた。クリスマスツリーの様に、真っ直ぐに立ち尽くし、肩に雪を積もらせながら。

冬の思い出。淡雪を浴びて立ち尽くす、背の高い少女はまるで……雪の精の様だった。

男女のコンプレックスと後悔。

二人が再会した時……それは淡雪の様に解けていく。

淡雪を浴びた彼女は、雪の精の様だった──


男女が抱えるコンプレックスと、恋心。