アンビエントノイズ【完】

作者吉森 朔

「遼ちゃん、おいで」クソみたいな土地で、自分の居場所を探してみんな必死だ。俺も含めて、馬鹿でクズ。俺の何かを知っている不潔な男と、俺を許し続ける元カノと、よりによって俺を選んでしまう判断能力のない子へ。

アンビエントノイズ

「冷蔵庫に昨日の残りのブロッコリーしかなかった」とグロスでつやつやした唇を尖らせながら佳鈴は戻ってくる。佳鈴は俺の隣の椅子に腰を下ろし、マヨネーズをつけたブロッコリーをフォークで突き刺して俺の口元に持ってきた。