until you pass【完】

作者吉森 朔

忘れようと躍起になっている。だけど、忘れようと努力することが、忘れないようにしていることと同じだと気付いてもいる。「死ぬほど笑ったよな。俺の嫌いな女になってんだなって」自分勝手なのに優しかった男が笑う。

until you pass

「特別に好きなものに名前を乗せたいだろ? だからじゃん? チカも俺を好きなように呼べば? 名前、つけてどうぞ?」と言われた時に、名前をつけてしまえばよかったかもしれない。でも、功輝を功輝と呼び続けたのは、私なりの愛だった。