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 とある会社に就職した新入社員の水上麗美みずかみれみは、同じ職場の先輩・戸田相馬とだそうまに一目惚れをする。戸田は仕事ができ、上司からの評判もいい為、麗美の教育係として選ばれた。おまけに分け隔てなく周りに接するので密かに他の女性職員も彼へ好意は抱いていた。しかし、彼の薬指には銀色に光り輝く指輪がはめられており麗美は心底落ち込む。想っていても報われない、だめだ、と思いつつも気持ちは溢れて止まらない。

 

そんな中、体調を崩した麗美は戸田に引き続きをお願いしようとメールを入れると戸田から突然の電話がかかってきた。電話越しに聞こえる甘くて優しい声に溢れてしまった想いを抑えることができず戸田に好きだと伝えてしまった麗美。戸惑った様子を見せたが「ありがとう。嬉しいよ。でも、」と言われ、そりゃそうだ、既婚者だもの、と自分の中で言い聞かせた麗美はそこから仕事に没頭した。


 数ヶ月が経ったある日、同じ職場で戸田の親友が麗美に告白をしてきた。彼もまた戸田と同様人気がある。それを知った戸田は自分の気持ちに違和感があることに気づき、麗美に連絡をしてしまう。


 それから、二人の関係は先輩後輩から親密なものに形を変えていく……