軍事法廷で裁かれる悪女ですが、死刑判決は避けられますか?(大賞用)

作者名瀬口にぼし

悪女として軍事法廷で裁かれる敗戦国の令嬢の生存戦略。

この作品は「軍事法廷で裁かれる悪女ですが、死刑判決は避けられますか?」をシナリオ化したものです。
https://maho.jp/works/15591074771453247972

物語全体のあらすじ


 舞台は近代オリエント風のファンタジー世界。ジャンルは権謀実数もの。


 長い歴史と独特の文化を持つ東方の大国・リラ帝国は、近代化していく世界で覇権を握った新興国・ディヴィンヌ共和国との戦争に敗れた。


 その帝国最後の君主である王女アフシャーネフの側近として政治に関わってきた女性秘書官のヴィーダは、王女と共に戦争責任を問われて、共和国が主導する軍事裁判で裁かれることになる。ヴィーダも王女も世間では国を戦乱に巻き込んだ悪女扱いされており、味方は少ない。


 責任感の強い王女は自分一人が死刑になることを望み、全ての罪を背負いこもうとする。だがヴィーダは王女が平和を願い努力したことを知っているので、王女と自分の死刑を回避し二人で生き残るために被告人として法廷で戦う。ヴィーダの作戦が功を奏し、裁判の序盤は有利に進む。


 しかし帝国内の裏切り者と共和国が手を組むと裁判の流れは変わり、ヴィーダと王女は再び不利な状況に追い込まれる。ヴィーダは王女と共に死刑になることを覚悟し、それでも最後まで戦おうとする。


 だがそんな矢先に突然、ヴィーダは起訴を取り消されて無罪放免になってしまう。巨大な兵器製造企業を営むヴィーダの実兄達が祖国を裏切って共和国と内通し、妹のヴィーダの助命を勝手に成功させたのだ。

 そしてヴィーダは家名を守ろうとする兄達によって家に閉じ込められ、王女には死刑判決が下ってしまう。


 王女を犠牲にする形での生存に納得できないヴィーダは兄達の妨害を乗り越えて獄中の王女に再会するが、もはや王女を救う方法はなかった。ヴィーダは一緒に死ねない悔しさを王女に吐露するが、王女は自分の死を穏やかに受け入れていた。


 王女は王の娘であるが支配者に向いているというわけではなく、何かに支配されることを望んでいた。そのため王女は、大勢の人びとの望みに従って死ぬことにした。王女はヴィーダは臆病で弱い自分よりも支配者にふさわしいと考えており、ヴィーダが失敗した自分の代わりに生きることを望んでいる。


 しかしヴィーダは、王女の想いを全て察しているわけではない。


 最後に王女はヴィーダに口づけし、それが二人の別れとなる。

 ヴィーダは自らの罪に向き合いながらも、次の時代も戦い続けることを一人誓う。


 そして数年後、ヴィーダはけじめとして、あることを成しとげる……。




この作品は「軍事法廷で裁かれる悪女ですが、死刑判決は避けられますか?」をシナリオ化したものです。

https://maho.jp/works/15591074771453247972