北国の森と草原を舞台にした、武器商人を目指す少女と戦争を憎む元少年兵の青年の旅物語。

この作品は「銃と少女と異国の旅路」をシナリオ化したものです。
https://maho.jp/works/15591043235068279737

物語全体のあらすじ


 舞台は北欧〜東欧風のファンタジー世界。ジャンルは冒険物。


 大国に支配される祖国で武力革命を起こすため、武器商人である少女・シャラーレフは隣国アーザルで武器を買い付け密輸をしようとする。運搬の護衛を依頼したキャラーグ商会はジゴロ風経営者のルト、無口なガスマスクの男サーム、そして美形だが愛想が悪い青年キルスの三人だけのこぢんまりとした民間軍事会社である。


 シャラーレフは武力による祖国解放の夢に燃えている。だが、キルスはそんなシャラーレフを「戦争を知らない大馬鹿」と言って軽蔑する。シャラーレフは怒り、キルスへの心証は最悪なままキャラーグ商会との旅は始まる。


 だが内戦の傷跡が残るアーザル国を旅して戦争の悲惨な側面を知るにつれて、シャラーレフはキルスの考え方もだんだんと理解していく。総力戦の中で廃墟になった都市、酒場の隅で病んでいる戦争神経症の男、武器の進化により増えた死者数。様々な現実が、シャラーレフを迷わせる。


 さらにシャラーレフはあるとき、戦争の被害者であると同時に加害者でもあるキルスの過去を知ってしまう。キルスは家族を奪った戦争を憎み、そしてまた人を殺すことで生き延びた自分自身も責めていた。シャラーレフはキルスの言葉に、何も言い返せない。

 しかしそれでも、シャラーレフは祖国を救うための戦争を否定できない。結局、二人は喧嘩したまま旅は終わる。


 キャラーグ商会と別れ、反体制勢力の協力者の男・ダリュシュとその仲間と合流したシャラーレフ。だが、ダリュシュはシャラーレフを裏切って武器を奪い、大国との戦争ではなく水資源を隣村から奪うために使おうとする。その言い分を認めないシャラーレフは、ダリュシュは痛めつけられ殺されそうになる。


 そこにキルスが現れ、窮地にいたシャラーレフを助ける。ダリュシュの企みに気づいたキャラーグ商会は、シャラーレフを救出しに来てくれたのである。


 二人はそのときやっと、本当はお互いを認め合えていることに気づく。キルスは、瀕死のシャラーレフを必死で手当てする。


 結果、シャラーレフは何とか一命を取り留めた。シャラーレフが目を覚ましてもキルスは姿を見せず、いたのはルトとサームだけだった。

 キルスとシャラーレフの道は交わらない。だが心が通じ合えているので、シャラーレフは孤独ではなかった。




この作品は「銃と少女と異国の旅路」をシナリオ化したものです。

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